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ウルムチの市内から天地までは、約100キロ車で2時間ほどの郊外にあり標高は1900mにも及ぶ。「夏は大渋滞するんですよ」とドライバーがいうとおり、天地までは2車線の道が一本だけ。途中で乗り入れ規制があるようだがそれでも中国では風光明媚な観光地として有名なところだけに夏に大量に観光客が訪れるのはわかる。
ただ1月の下旬、寒波注意報が出ている時期に天地に行こうとする客はほとんどなく、ガイドも「いっても誰もいないかもしれません」といって聞かない。すれ違う車もまばら雪も深くなってきて「おいおいこの崖落ちたらみんな死んじゃうゾー」という想像が何度か頭をめぐり、ようやく到着した天地駐車場で撮ったのがこの一枚だ。やわらかな日差しでどことなく幻想的しかも驚くことにウルムチより天地の方が幾分温かかい。夏の天地とは違い観光客は少なくいが地元の人でしょうか、天地の湖の上でスケートをやっている人もいる。そんな風景に見とれているとそのうちに馬を引いたカザフ族がやってきて「馬にのって僕らのパオまで案内します」なんていつの間にか思い切り観光モード。人も少ないせいかなんか親切にしてくれるし、なかなか冬の天地も悪くないもんです。
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