TOP連載新・KONOKの中国雑知「人種のるつぼ」

     

「人種のるつぼ」


 

中国には50を超える少数民族がすんでいるが、ここウルムチ周辺にも40を超える民族が暮らしている。見た目にはよくわからないが、ウイグル、ダジク、カザフ、キルギスなど多くの民族が住んでおりそれぞれに「ウイグル族は生まれたときから踊りが上手」とか「カザフ族は歌で民族の歴史を伝える」などそれぞれの民族によって特徴があるようだ。夜、民族カラオケで各民族のから一人づつ来てもらったが本当に顔つきも違えば、肌の色や髪の色までちがう。かつて砂漠を行きかった多くの旅人もこのウルムチで民族美女の歓迎を受けたかは定かではないが、現在ウルムチは人とものが行きかう国際都市として、夏は中国人の観光地として有名だ。特に観光への投資が盛んで夏の観光客向けのホテルだけで5つ星ホテルが6つもある。

ひとしきりカラオケで遊んで外にでる。氷点下の世界と高くそびえるビル郡を見て我にかえる。ホテルまでの道を女性が肩を並べながら歩く裕福そうな中国人(漢民族)、またこの寒さに背広にコート一枚の彫りの深い顔の人とすれ違う。漢人は明らかに商売や観光でウルムチに来ていていかにも景気がよさそうだ。それにくらべ背広の男は途方にくれた様子でモスクへ入っていく。その昔、香港から広州へ行ったときに同じような風景を目にしたことがあった。
   
                                           
 


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