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2010年 中国白茶ブーム

連載第80回

Li陽白茶:新芽が白くなった時に茶摘をする。あと、もう少し!

  新茶と聞けばわくわくするのは日本人も中国人も同じこと。
今年は天候不順の影響で緑茶の産量が減り
値段も上がっています。
江蘇省Li陽では、4月5日清明節後である4月8日にやっと
メイン商品である「Li陽白茶」の一番茶が作れたそうです。
茶農家が大変な思いをして作ったお茶を大切に味わいたいですね
2010年中国で白茶ブームがおこっている?!

 白茶といっても安吉白茶という名の緑茶(AnJiBaiCha 分類:緑茶  産地:セッコウ省安吉県)
 1990年代に開発された比較的新しい茶で、アミノ酸含量が一般の中国緑茶の2倍近いといわれている。数々の賞を受賞し、2004年セッコウ省十大銘茶入りをする。名前は白茶だが実は緑茶・・、確かに茶葉は一般の緑茶より白っぽい色をしている。

えっ?どこにでも作っちゃう?!

 現在、安吉白茶人気にあやかろうと中国の江西省、貴州省、四川省など国内の数箇所に安吉白茶の茶種を移植して茶葉が作られているようす。特に江蘇省Li陽市では「Li陽白茶」を作るのに成功し、本家本元である「安吉白茶」より価格が高いというから驚き。5月からの上海万博会場でもお目見えのはずなので要注目。


■2010年4月1日 江蘇省Li陽市 李家園 工場訪問

■2010年4月1日 Li陽市の茶葉工場にて 天候不順の影響で
例年4月1日には100トンは作られているはずの
Li陽白茶(緑茶)が
今年は1斤もありませんでした。
また訪問日は雨。雨の中摘んだ生葉で茶葉を作ると品質が劣るため他の緑茶の製造も不可。
大自然の前で、人はなすすべもなく・・・
 こちらはほんの少しだけ製造済みの茶葉がありました。
■南山竹梅黄茶
 品種は黄茶だが緑茶の製法で作っている。
グラスの中で小さな芽が直立不動・・・ぷっくらとした芽がとても可愛い。
■南山寿眉(緑茶)
  福鼎や政和の寿眉(白茶)とは異なる。こちらは水も空気も良く長生きする人が多いのにあやかって「寿眉」と名づけたのでは?? 
■汚染のない環境でお茶が作られているのを実感、また近くに天目湖があり良質の水にも恵まれている。
←こちら「Li陽白茶」
2010年4月8日にやっと一番積みができました!

非常感謝丁姐&上海茶友の皆さま


2010年4月
Text・photo文文
「韓国テグでの茶礼体験」レポートはまた改めて♪


お知らせ

この度、中国茶パワーを皆さまにお伝えしたく連載を書かせて頂きました。緑茶・白茶・ウーロン茶・プーアール茶・紅茶の各種茶の特徴や効用、おいしい淹れ方など紹介に加え、茶壺や茶会などについても解説しております。
時に心を解きほぐし、時にパワーを与えてくれる中国茶。成人病予防やダイエットの効果があるともいわれます。中国茶を既に楽しんでいる人にも、これから始める人にご覧いただければ幸いです。
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目  次
  • はじめに~中国人のパワーの源
  • 第一章 お気軽チャイニーズ・ティー・パーティ
    • 季節と体調にあった中国茶選び
  • 第二章 春のお茶~やさしい緑茶~
    • 杭州の銘茶 龍井茶
    • 清明節
    • 蘇州の銘茶 碧螺春
    • 中国最初の献上茶 紫筍茶
    • 目で楽しむ中国緑茶
    • こんなに簡単 緑茶の淹れ方
    • 緑茶の製造方法第
  • 第三章 夏のお茶~白茶で免疫力をつける~
    • 皇帝も愛した白毫銀針
    • 福建省福鼎へ白茶の旅
    • 白茶の力
  • 第四章 秋のお茶~自然のアロマ 青茶(ウーロン茶)~
    • 七煎入れてもまだ香りのある鉄観音
    • プレミアム台湾ウーロン茶
    • 二つの例外的台湾茶
    • 台湾新感覚スタイル茶
    • 華やかな香り 鳳凰単ソウ岩茶のストーンパワー
    • ウーロン茶の淹れ方
  • 第五章 冬のお茶~身体を温める紅茶~
    • 紅茶のルーツは中国福建省
    • 正山小種
    • キーマン紅茶
    • 雲南紅茶
  • 第六章 成人病予防に黒茶
    • 黒茶の保健効用
  • 第七章 ダイエットにプーアール茶製造方法の違う二種類のプーアール茶
    • 投機の対象になったプーアール茶
    • プーアール茶の楽しみ方
  • 第八章 ジャスミン茶でリラックス
  • 第九章 魔法の茶壷~紫砂壷~
    • 購入時の注意点
  • 第十章 中国茶でいきいきライフ
  • 第十一章 オリジナル調合茶できれいになる
  • 第十二章 中国茶のバイブル
    • 中国人にとって茶とは日本と中国茶
  • 第十三章 自由にアレンジ中国茶会
    • 中国茶会を開いてみよう。
    • 中国茶会で季節を感じる
    • 流派をこえた無我茶会
  • 最終章 中国茶の魅力
全編を読みたい方は、中国智慧市場(180エクスプロアポイントが必要です・サンプル)または本サイトの携帯電話版「エクスプロアどこどあ」(315円/月)でご覧いただけます。


本連載第37回以降を担当している文文による「中国茶パワー」は、 中国茶を既に楽しんでいる人にもこれから始める人にも必読の中国茶紹介の書です。

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