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2009年 宜興(YiXing)紫砂壷 ~大師編2~

連載第77回


世界的に人気の《中国工芸美術大師》の手により製作される紫砂壷。
昨年11月宜興でお会いした4名の紫砂大師(人間国宝)のうち、1年ぶりに顧大師と上海で再会する事ができました。相変わらずの貫禄とオーラーの大師匠さまでした!
また同11月に、《第一回 上海国際陶瓷生活芸術博覧会》が開催され沢山の中国人で賑いました。豊かになった中国人のライフスタイルの変化が伺えます。
こちらの国際見本市には日本から「九谷」が出店、景徳鎮の流れを組む日本の陶磁器が里帰りです。中国の方にも日本の繊細で緻密な陶磁器を知っていただきたいものです。
江蘇省宜興(YiXing) 市
陶の都とも呼ばれ、宜興(YiXing)にある黄龍山で採掘される特殊な「紫砂泥」と呼ばれる原料で急須づくりが盛ん。
紫砂泥とは紫泥・緑泥・紅泥の3種の総称。「岩のなかの岩」とも呼ばれる特殊な鉱石を採掘し、砕いて、水につけて粘土状にし、
その粘土を数年寝かせ製作する。

紫砂壷大師
中国では国家から「中国工芸美術大師」の称号を受けた10名の紫砂作家がいる。中国の国家級大師は、日本の「人間国宝」に相当する称号。
顧景州大師、蒋容大師匠(女性)はすでに他界、現在8名の大師を筆頭に国家級工芸美術師などが活躍。

2008年 宜興(YiXing)紫砂壷 ~大師編~はこちらをご覧下さい。

顧 紹培氏
1945年江蘇省宜興市に生まれる
中国工芸美術大師
中国国内での数々の受賞をはじめ、1984年ドイツにおける国際博覧会にて金賞受賞。
1985年「全国優秀科技工作者」の称号と「五一」労働勲章の栄誉を授かる。
現在自らの作品製作・技術伝承の他、日本、アメリカ、シンガポール、マレーシア、香港、台湾に出向き、紫砂壷普及の活動を行う。


2009年 顧大師の代表作

気になるお値段は、なんと!日本円で600万円弱でした。

《第一回 上海国際陶瓷生活芸術博覧会》

2009年11月


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img ↑「月記釜」ドイツで修行した中国人作家の作品。(表示価格はもちろん!人民元。)
↓他、青磁・現代アート作品・中国の伝統的なものをモチーフにした作品など沢山の出店が見られました。
今回の博覧会では、日本から唯一「九谷焼」の出店があり、上海の日本総領事もかけつけておられました。
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2009年11月
Text/photo 文文


お知らせ

この度、中国茶パワーを皆さまにお伝えしたく連載を書かせて頂きました。緑茶・白茶・ウーロン茶・プーアール茶・紅茶の各種茶の特徴や効用、おいしい淹れ方など紹介に加え、茶壺や茶会などについても解説しております。
時に心を解きほぐし、時にパワーを与えてくれる中国茶。成人病予防やダイエットの効果があるともいわれます。中国茶を既に楽しんでいる人にも、これから始める人にご覧いただければ幸いです。
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目  次
  • はじめに~中国人のパワーの源
  • 第一章 お気軽チャイニーズ・ティー・パーティ
    • 季節と体調にあった中国茶選び
  • 第二章 春のお茶~やさしい緑茶~
    • 杭州の銘茶 龍井茶
    • 清明節
    • 蘇州の銘茶 碧螺春
    • 中国最初の献上茶 紫筍茶
    • 目で楽しむ中国緑茶
    • こんなに簡単 緑茶の淹れ方
    • 緑茶の製造方法第
  • 第三章 夏のお茶~白茶で免疫力をつける~
    • 皇帝も愛した白毫銀針
    • 福建省福鼎へ白茶の旅
    • 白茶の力
  • 第四章 秋のお茶~自然のアロマ 青茶(ウーロン茶)~
    • 七煎入れてもまだ香りのある鉄観音
    • プレミアム台湾ウーロン茶
    • 二つの例外的台湾茶
    • 台湾新感覚スタイル茶
    • 華やかな香り 鳳凰単ソウ岩茶のストーンパワー
    • ウーロン茶の淹れ方
  • 第五章 冬のお茶~身体を温める紅茶~
    • 紅茶のルーツは中国福建省
    • 正山小種
    • キーマン紅茶
    • 雲南紅茶
  • 第六章 成人病予防に黒茶
    • 黒茶の保健効用
  • 第七章 ダイエットにプーアール茶製造方法の違う二種類のプーアール茶
    • 投機の対象になったプーアール茶
    • プーアール茶の楽しみ方
  • 第八章 ジャスミン茶でリラックス
  • 第九章 魔法の茶壷~紫砂壷~
    • 購入時の注意点
  • 第十章 中国茶でいきいきライフ
  • 第十一章 オリジナル調合茶できれいになる
  • 第十二章 中国茶のバイブル
    • 中国人にとって茶とは日本と中国茶
  • 第十三章 自由にアレンジ中国茶会
    • 中国茶会を開いてみよう。
    • 中国茶会で季節を感じる
    • 流派をこえた無我茶会
  • 最終章 中国茶の魅力
全編を読みたい方は、中国智慧市場(180エクスプロアポイントが必要です・サンプル)または本サイトの携帯電話版「エクスプロアどこどあ」(315円/月)でご覧いただけます。


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