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文文の中国茶道体験記73 

              

     第16回 上海国際茶文化節 ~上海無我茶会~



                            《無我茶会》会場:徳縁居

2009年4月19日

上海国際茶文化節イベントの一環として「無我茶会」が行われました。

無我茶会とは台湾で提唱され中国大陸をはじめ、アメリカ、マレーシア、シンガポール、日本、韓国など多数の国々に広がった民族・流派を超えた茶会です。参加者は中国人を中心に華僑などアジア系民族が多く見られます。

今年は上海の市中心からやや北部にある「徳縁居」茶館にて開催され、30数名の上海市民がこのイベントに参加しました。

                  

                           

2009年上海国際茶文化節活動

《無我茶会を楽しむ》    

1989年台湾の蔡栄章氏の提唱により始まった民族・流派を超えた茶会である「無我茶会」。

モットーは、「人人泡茶、人人奉茶」

各自簡素な道具を持ち寄り、輪になって皆で一斉にお茶を点て4種類の茶を頂く。

野外で野点風に(公園、観光地、広場、寺院など)地面に敷物を敷いてお茶を点てる。もちろん、室内も可能。

5名程度の小規模な茶会から、1000人規模の茶会まで可能。今回は雨のため茶館室内で行われた。

①まず受付で名前を記帳し、くじ引きで平等に席順を決める。親子参加の場合は親がクジを引き、子は横に並んで座る。

 

 

②参加者が各々自分の場所につき敷物を敷いて茶道具と茶を準備する。(茶杯は伏せて置くこと)

 準備する基本道具:茶杯4個・簡易茶道具・魔法瓶(湯)・茶葉・お盆・敷物   

③他の人の茶道具を鑑賞  

 

④時間になったら席に戻り、輪になって並ぶ。

 

泡茶:合図と共に各々が4杯ずつお茶を入れる。
   
奉茶:お盆に4杯分のお茶を乗せ、最初に自分の席の左側3名に奉茶し、残りの1杯は自分の席に持ち帰りいただく。
  全員がこのようにすると、それぞれが4杯のお茶をいただくことになる。
  茶を置く場所:奉茶する右手側から1人目に勧める時は相手の1杯目の位置に、2人目のときは2杯目の位置に、3人目のときには3杯目の位置に置く。最後の1杯は自分の席に戻ってから自分の4杯目の位置に置く。
   
決められた回数のお茶を入れ終わったあと合図があるまで静かに待つ。(今回の合図は琴の生演奏でした。)
  (4回入れる場合は、1回目と3回目を輪になった仲間に奉茶し、2回目と4回目は観客にふるまう。)
   
茶杯を回収して道具をしまう。
   
無我茶会 終了。
   
注意: 開始の合図から終了の合図まで話はしない事。

 

 

 

2009年上海国際文化節指定「無我茶会」会場

徳縁居:上海市「門構え+甲」北区普城路427号 

     ℡(021)5695-7767

    茶舘に隣接する写真展示館では、楊瑞徳氏他愛好者達が撮影した数々の民族写真が展示されている。

 

2004年4月22日に行われた海峡両岸無我茶会(開催地:上海)に続き、久々に無我茶会に参加させて頂きました。

それぞれ自分の淹れかたで自由に楽しむ雰囲気がチャイナっぽく、また親子参加もあり楽しい会でした。子供達が慣れた手つきで上手にお茶を淹れる様子に文文もビックリ!ここ数年の間で上海でも生活の中で丁寧にお茶を点て楽しむ事が根付きつつあるようです。 By文文

 

 

 2009年5月 

Text/photo 文文

 

 

                                                   

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