TOP中国茶道体験記(32)

 文文の中国茶道体験記

     『奉茶』(上海茶園小築)

                  中国茶道講座32 <2004年3月号>

 花茶『養顔茶』

 

豊かになった中国では健康に大変関心が寄せられています。最近上海の新聞で【茶と健康について】という記事を読みました。毎日お茶を飲むことで健康な生活がおくれるなんて素晴らしいことですね。日本語に訳してご紹介致しましょう。

茶樹は1年緑の葉を絶やさない常緑樹木である。天地の太陽、月、雲、霧のエキスを吸収した茶葉は天然の栄養補給飲料といえる。中国では人の体内で陰陽五行のバランスをとることが重んじられている。赤橙黄緑藍紫の中には【緑】があり、五行である金木水火土の中には【木】がある。木はすなわち緑である。私たちの生活に緑はきってもきれない色であると言え、緑は茶に通じる。昨今の都市で生活する人たちが健康な体を保つには【禁煙、お酒は少量、茶を沢山飲み、飲む茶は良い茶】を心がけ、身体と環境のバランスをとることが大切である。

■上海奉茶発『養顔茶』

日本でも大人気の【養顔茶】。日本の雑誌でも奉茶の養顔茶が紹介されました。この養顔茶は花茶に分類することができます。「花茶」は見た目にも綺麗なお茶です。ぜひガラスの急須を使って愉しみましょう。花茶は別名「女人茶」とも言われ、特に皮膚を美しくするということで中国では古来より女性が好んで飲むお茶だったそうです。毎日飲むことで血色がよくなり、お肌につやがでてくる・・といううれしい話も聞きます。

この【奉茶養顔茶】、ガラスの急須に材料を入れ湯をさします。まず目で見て愉しんで、香りを聞き、舌と喉で味わい、美容の効果も期待できるという1挙4得のお茶。【奉茶養顔茶】は奉茶の李先生が、季節に合わせて女性の美容のためにブレンドしたお茶です。今回はベースに使える花茶を教えて頂きました。それぞれの茶の効用を知っておくとその日の体調に合わせて自分だけのオリジナルブレンド【養顔茶】ができますね。にきび、吹き出物が気になる時は、苦丁茶KuDIngCha(文文の中国茶道講座24でご紹介)をブレンドすると良いそうです。ぜひ、お試しください。

知っておくと便利な花茶

玟瑰MeiGui バラ科のハマナス花。血液循環を良くし、肌をきれいにする。
桂花GuiHua キンモクセイ(金木犀) 被子植物双子葉類、モクセイ科の常緑小高木。中国原産のモクセイの変種で、庭に広く植えられている。幹は直立して太く、枝をよく出して、高さ3〜5mほどになる。葉は対生し、革質の狭長楕円形(だえんけい)で長さ8〜15cmになる。雌雄異株で、日本には雌株が少なく、果実をみる機会はあまりない。9〜10月ごろ、葉の付け根に濃黄色の小さい花があつまって開き、強い芳香がある。

気を補う。胃の調子を整える。消化を助ける。
枸杞王GuoQiWang

 

クコの実ワンランクアップ版。女性の滋養を良くする。腎臓の働きを良くする。お茶に自然の甘みを出す。

クコ(枸杞)は、ナス科の落葉低木。アジア東部にひろく分布し、日本では川の土手や日当たりのよいやぶなどにはえる。花はうすい紫色で7〜11月にさく。葉は乾燥させてクコ茶に、果実はクコ酒に、根は薬用につかわれる。クコ属の中には、白、うす青、紫色などの花をつけ、赤い果実を観賞するために栽培されているものもある。直立するか、ひろがってのびる低木で、枝は弓なりになり、高さは1〜2mになる。葉は長さ2〜6cmで、小さくて幅がせまい。

百合花BaiHeHua オニユリ、コオニユリ、ヤマユリ、ササユリなどの鱗茎を漢方では百合(ひゃくごう)とよんで、滋養、強壮、利尿、せき止めなどにつかう

気を補い、体の中の熱をとる。皮膚に良い。

金銀花JinYinHua 解毒。体の熱をとる。肝臓を沈める。のどを潤す。
勿忘草WuWangCao 美顔、肌をきれいにする。勿忘草【1度見て忘れられない】李先生の言葉遊び。
千日紅QianRiHong 顔色を良くする。肌につや。
金蓮花JinLianHua のどを潤す。
白玉蘭BaiYuLan リラックス。

 

 

  中国茶道教室奉茶(上海茶園小築)古北店 

住所:上海市栄華西道19弄1号金龍公寓103号室
新電話・ファックス:
(021)6270-2067

上海在住の日本人太太(奥さん)に品質の良い茶葉・センスの良い茶道具がそろうと定評のある李娜(リナ)さんが経営する雅な茶屋。併設の中国茶道教室は初級・中級・高級・研究班が設置され大変な人気だ。



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