TOP中国茶道体験記(21)

文文の中国茶道体験記

『奉茶』(茶園小築)中国茶道講座21

中国緑茶4つの製法

できあがったお茶には生命が宿り、またそれぞれに個性があります。その個性を知り、その日の気温など環境にあわせてお茶を淹れるととさらに美味しいお茶が頂けるそうです。きっとこれには近道はなく、色々なお茶に出会って一つ一つ経験していく事が最長に見えて最短の道なのかもしれませんね。現在は緑茶のシーズンですので、色々な緑茶に出会っていきたいですね。

中国緑茶は不発酵のお茶です。

緑茶製法 採摘(caizhai)→殺青(shaqing)→揉捻(rounian)→乾燥(ganzao)

茶葉を摘み取り→熱を加え酵素の働きを抑制する→茶葉を揉む→乾燥させる

製法の違いにより4つに分類する事ができます。

製茶方法

代表的な銘柄

特    徴

炒青緑茶 西湖ロンジン茶

洞庭碧螺春

釜で炒る。

明代の頃から始まり中国緑茶の主流。

烘青緑茶  黄山毛峰

太平猴魁(こうかい)

焙炉などを使い乾燥させる。
晒青緑茶 滇青(雲南省産)

川青(四川省産)

日光に晒し乾燥させる。
蒸青緑茶 恩施玉露

仙人掌茶

唐・宋代に盛んだった蒸して製造する方法。現在は中国茶では少数。この方法が、日本に伝わった。

奉茶で1年半中国茶道を勉強されている生徒さんに突撃インタビューをしました。

『皆さんのお好きなお茶を教えて下さい』

Y太太『香りが良くて、すっきりして骨っぽいのに甘味があり2つの性質がいっしょになって飲みやすい岩茶の小紅袍が好きです。』

                        

文文『すごい表現力ですね!確かに、岩茶の男性的なダイナミックな味香り鉄観音の女性らしい甘い味香りがミックスされたようなお茶ですよね。』

W太太 『好きなお茶は岩茶の奇蘭です。もともと中国茶にすごく興味があったわけではないのですが、だんだんはまっていって・・。中国茶は本当に奥が深いですね。最近はシーズンの緑茶もよく淹れています。』

小紅袍・奇蘭・・ミン北ウーロン茶(新種の武夷岩茶)

M太太 『台湾ウーロン茶の金宣です。中国茶道の時間を持つと、他の事が忘れられ精神的に余裕が出てくる気がします。』

Q太太 『のど越しの良い台湾の凍頂ウーロン茶や阿里山茶です。中国茶はもちろんですが、使用するお道具が可愛いのが好きですね。又最近は健康に良いプーアール茶もよく飲みます。』

 

 

皆さん大変楽しそうに本物の味を追求されており、

中国茶道基本精神『和・静・怡・真』を感じました。

                         by 文文

 

 中国茶道教室奉茶(上海茶園小築) 

古北店 上海市栄華西道19弄1号金龍公寓103号室(古北地区・水城南路の上島コーヒー正面玄関向かい側。)86-21-62953092

上海在住の日本人太太(奥さん)に品質の良い茶葉・センスの良い茶道具がそろうと定評のある李娜(リナ)さんが経営する雅な茶屋。6月より人気の茶道教室の体系を一部変更し、初級10回・中級20回・高級班30回に加え、研究班(制限なし)を特設する予定。研究班ではオーナーであり、中国茶芸博覧会で優秀茶芸師に選ばれた実績のあるリナ先生の講座が受けられる。

 

    

 



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