TOP中国茶道体験記(15)

文文の中国茶道体験記『奉茶』(茶園小築)の中国茶道講座15


ほんのり甘いライチ紅茶で優雅なひと時を
上海に春の足音が近づいてきました。奉茶のお母さん曰く、この時期に気を緩めて薄着をすると風邪をひきやすいそうですよ。さらに、自宅に戻ったら紅茶で身体を温めるのもいいそうです。今回は、中国紅茶にライチのエキスを染み込ませた加味紅茶をご紹介しましょう。ライチといえば唐の玄宗皇帝の妃である『楊貴妃』に愛された果物として有名ですね。さあ、さ・ら・に・美しくなれる予感がしてきましたよ。楽しみですね!

 加味紅茶とは、茶葉を100%完全に発酵させ乾燥させた紅茶に果物や花の香りを付け加えた ものを言います。例えば、ライチの新鮮な果肉やジュースを何度も何度も加えて加工したものが  ライチ紅茶です。又玫瑰(バラ科のハナマスの花)の花びらを加えて加工したものが玫瑰(バラ) 紅茶です。こうすることによって、紅茶とそれぞれ個性的な味や香りをダブルで楽しむことができます。

今回は無糖なのに甘味が楽しめる、広東省特産のライチ紅茶を手軽で可愛いお道具を使っての 淹れ方を教えていただきましょう。ライチ紅茶は、ダイエット中だけど甘い紅茶が飲みたい!という 時にもお勧めの1品です。

こちらは、籠の中に全部お道具が収納できるすぐれものです。おもてなしの時は、このように空いた籠に点心(お菓子など)を入れると可愛いですね。中国でよく食べられる『種』ですが、左の赤いものは玫瑰(バラ)のお味です。中国人のように、上手に食べれるかな?

まず可愛い紫砂壷(急須)に100℃のお湯を注ぎます。お湯は捨てずに、急須の右側にある茶海(ちゃかい)に移し、さらに飲杯へと順に温めていきます。これで『洗杯』ができました。(詳しくは中国茶道講座その6をご覧下さい。)

 

次に、温まった紫砂壷(急須)に茶葉を入れましょう。ライチ紅茶の茶葉を入れただけで、すでに甘い優雅な香りが漂ってきました。

 

次に『洗茶』をしましょう。茶葉を入れて紫砂壷(急須)にお湯を注いで、すばやく茶海に移します。次に飲杯に移し香りつけをします。写真のように、飲杯の中の洗茶用のお茶を最後に紫砂壷(急須)にかけて中からも外からも温めます。本当に無駄がありませんね。さらに甘い香りが増してきました。

 

次に1煎目のお茶です。蒸らした茶葉が入っている紫砂壷(急須)に100のお湯を注ぎます。次に、写真のように茶海(ちゃかい)で濃度を均一にし、その後飲杯に注ぎ分けます。

ハイ!できあがりです。このままお盆にのせてどうぞ!それでは先に頂いた文文の感想をお伝えしましょう。とても優雅な甘い香りで楊貴妃になったような気分でした。ほんのり甘いかと思ったら、かなりしっかりした自然な甘さを感じました。生のライチを片手に広東省特産の英徳紅茶を頂けばこんな感じなのかしら?ライチ紅茶にはポリフェノールが含まれ、老化防止・動脈硬化の予防にも良いそうです。疲れた時ちょっと甘い紅茶が飲みたい気分にピッタリの気がしました。

応用編・玫瑰(バラ科ハナマスの花)紅茶には、『粉玫瑰』を一粒浮かべてみましょう。粉玫瑰(『粉』と言う字は薄い桃色を指します。)は、見た目にも美しく血液の循環を促し補血効果があり、又香りにはリラクゼーションの効果があります。プーアール茶や紅茶と特に相性がいいですそうです。こちらもライチ紅茶に負けず、美しくなれそうな予感が・・。

 

<すでに営業を開始した新店舗は、まるでお友達の家に招かれたような居心地の良い空間が・・>            

 

茶教室:奉茶(上海茶園小築) 

新店舗 上海市栄華西道19弄1号金龍公寓103号室(古北地区・水城南路の上島コーヒー正面玄関向かい側。)86-21-62953092

今月より雅号を『奉茶(ほうちゃ)』とし、新店舗にて営業開始。上海在住の日本人太太(奥さん)にセンスが良い茶道具品質の良い茶葉がそろうと定評のある李娜(リナ)さんが経営する雅なお茶屋さん。お客様に心をこめて淹れたお茶をお出しする事をモットーとしており、日本の皆様にも中国茶を通して中国文化を味わって頂きたいとのメッセージを頂きました。

 

 

 

    

 



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