TOP中国茶道体験記(14)

文文の中国茶道体験記『奉茶』(茶園小築)の中国茶道講座14


調合茶を蓋碗で気軽に楽しみましょう!
中国の春節(旧正月)は爆竹や花火のにぎやかな爆音に包まれていました。ハレの日が過ぎ、上海に普段の日々が戻ってきました。ところで、文文が指に軽い包丁傷を負って取材に行った時に、老師(先生)が使用済みの茶葉を傷口に貼り付けて下さいました。するとアラアラ不思議2〜3時間後に出血が止まり傷口もきれいに・・。外用で、できもの・傷を治す(詳しくは茶道講座10『茶葉の24の効用』をご覧下さい。)を実体験してビックリ!中国茶はそれぞれに色々な効用があるそうです。今回は『調合茶』を楽しみましょう。調合茶とは花茶・ドライフルーツ・茶葉などをご自分の好みで調合します。蓋碗で気軽に楽しめ又、体調を整える事ができます。さあ、オリジナルの調合茶を作ってみませんか!

今回は『宮廷美膚茶』の調合の中身をご紹介致しましょう。もしや!中国宮廷で飲まれていた美容茶ではないでしょうか?名前を聞いただけで美しくなれそうな気がしてきました。ブレンドの中身はクコ・龍眼・サンザシ・菊茶・茶葉(緑茶なら龍井茶が最高・ジャスミン茶なら珍珠茶が良し)・干葡萄。干葡萄は緑色のものが見た目にも美しいですね。お湯をさすと自然な甘味が出ます。クコは薬膳スープに必ず入っている小さな紅い実ですね。滋養強壮に良いとか。菊茶は目の疲れに効き目があるそうです。菊の代わりに、バラ茶でも美しいですね。バラ茶(バラ科ハナマスの花)は血行を良くし又、美容に大変良いそうです。他にも体に良いもの+見た目も綺麗な花茶+香りの良い茶葉!などを色々自分なりにブレンドすると、美味しく、見た目も楽しく、さらに体調を整えるなど3拍子揃って至福の時を過ごせるのではないでしょうか!

 

 

まずは、蓋碗での飲み方を教えて頂きました。先に蓋碗(がいわん)の蓋を少々ずらします。あらっ?茶たくのような受け皿も一緒に持つのですね。

後は、直接口をつけて頂きましょう。飲み終わったら、お湯を足してお味の変化を楽しみましょう。味がなくなるまで何度でも頂くことができます。蓋碗(がいわん)は、急須として用いることもできてまさに万能茶器ですね。

 

こちらは、1回分づつ包装されている『水果(フルーツ)花茶』です。中国でよく見かける『八宝茶』とスタイルが似ていますね。すでに調合されているので便利で気軽に楽しむことができます。

 

上記の1回分の中身はこちらです。バラ科のハナマス・千日紅・百合・金木犀など美容に効果のある花茶に、林檎・干葡萄・サンザシなどのドライフルーツに氷砂糖が入っています。ダイエット中の方は氷砂糖を少々減らしたほうがいいかも?!中国で好まれて食べられている酸味のある果物『サンザシ』は、漢方では『山査子』といい健胃・消化・整腸剤として用い、便秘。慢性の下痢、生理痛、食中毒、2日酔い、利尿に効果があるそうです。またヨーロッパでは強心剤として古くから用いられているそうです。また金木犀の花は、胃炎・低血圧・不眠症に効くと言われています。

作り方は、まず蓋碗を温めます。『洗杯』。→花茶などブレンドしたものを蓋碗に入れ、お湯を注ぎ蓋碗のフタを少々ずらしてすばやく湯を捨てます。『洗茶』→少々高い位置からお湯を注ぎます。『1煎目のお茶』→飲み終わったらお湯を足してお味の変化を楽しみましょう。

 

 

 

 

<2月15日より新店舗での営業開始予定の奉茶(茶園小築)を皆様に先駆けて文文が拝見してきました。至る所にリナさんのセンスが光り、居心地の良い空間が広がっていました。至福の時をすごせる事、間違いなしです!>            

 

茶教室:奉茶(茶園小築) 上海市虹橋路1778A05電話86-21-62629066

上海在住の日本人太太(奥さん)にセンスが良い茶道具品質の良い茶葉がそろうと定評のある李娜(リナ)さんが経営するお茶屋さん。李さんは、お茶屋を経営する傍ら国内外で茶芸文化の普及に尽くしている。現在の店舗は上海市の再開発の為取り壊しが決定。

新店舗 上海市栄華西道19-1金龍マンション103号室(古北地区・水城南路の上島コーヒーすぐ近くです。)86-21-62629066・62953092 2月15日より新店舗にて『奉茶(ほうちゃ)』と店名を改め営業開始予定です。

 



 [エクスプロア上海] [中国茶TOP] [エクスプロア中国トラベル ホテル&航空券]


copyright(C) since 1998 Shanghai Explorer