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12月もクリスマス、大晦日と迎えると、春節までもう少し。上海の街も一段とイルミネーションが美しくなる。OPEN当初は行列ができるほどにぎわっていた上海環球金融センターだが、さすがに平日の夜となると靜かに夜景を鑑賞できる。カップルで行くのにはお勧めかも。
筆者が環球金融センターにのぼるのは実は2回目。1回目はまだ骨組みの状態のビルを工事用エレベーターでガタガタと上ったことがある。このときは、さすがに怖かった。高層ビルの人工的な高さというのがこれほど壮絶なのかというのを、身を以て感じた。
上海環球金融センターへのアクセスは少々不便。ど派手なイルミネーションの2階建て観光バスを利用するのもいいが、歩いてみるのも悪くない。工事の影響で道を間違えるとかなり遠回りしないといけないので注意が必要。今のところ、地下鉄2号線の1号出口から陸家嘴環路を南へ下りていき、花園石橋路を上海環球金融センターに向かって歩いていくと、環球金融センターの展望台への入り口に比較的ラクにアクセスできる。（駅から歩いて15分程度）
【データ】陸家嘴観光バス（2階建て・オープンカータイプ）
ルート：東昌路フェリー乗り場・・陸家嘴環路東泰路・・東泰路世紀大道・・陸家嘴環路銀城中路・・東園路銀城中路・・陸家嘴環路富和路・・東方明珠テレビタワー・・陸家嘴環路花園石橋路・・東昌路フェリー乗り場（金茂大厦や環球金融センター、東方明珠テレビタワーなどのほか、招商大厦や匯富大厦など主要なビル付近にも停車する）
運転時間：6:30～22:00
運転間隔：8分間隔
運賃：1元 |
ところで、中国の金融センターとして機能し始めている陸家嘴地区にある上海環球金融センターは、ギネスに記録が残る世界で最も高い展望台として有名。（100階、約474メートル）展望できる場所は94階、97階、100階の3カ所があるが値段設定が分かれている。100階まで行くのには150元が必要。
上海環球金融センターの入り口はセキュリティーのチェックも厳しく、荷物などをX線に通さないといけないので、少々面倒。ただ、上海では盧浦大橋などの観光施設でもX線に荷物を通すし、地下鉄中山公園駅など主要駅でも荷物を通すことは当たりまえになっている。ここまで安全に留意しないといけない時代はなにかと寂しく感じてしまうが、これもご時世か。
セキュリティーのチェックが終わると、すぐに上に登れるのかと思いきや、逆にまず地下へ下りていく。このあたりからまるで近未来的な、いや映画に出てくる宇宙船に乗っているような近未来的なデザインのエリアに入る。チケットカウンターからエレベーターまでの内装は日本人アーティストの岩井俊雄氏によるもの。
観光客がほとんど居ないからか、しばらくエレベーターの入り口で客待ちのために並ぶ。待つこと5分ほどで、いよいよエレベーターに「搭乗」する。まるでロケットにでも乗るような感覚だ。そして、まず一気に94階まで。あっという間なのだが、エレベーター内の照明なども変化し、目を楽しませてくれる。耳が気圧の関係でツンとする。
94階から97階まではエスカレーターで移動し、97階から100階までは再びエレベーターで。そしてついに100階からの夜景が目の前にひろがる。
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| 浦東新区東昌路エリア周辺の夜景 |
陸家嘴・外灘エリアの夜景 |
眼下に金茂大厦がある光景もまたすごいが、外灘のライトアップも美しい。100階の展望台は、ご存じの通り床がガラスでできているため、下を覗くと夜でもかなり高度を感じる。さながら飛行機の窓から見た風景といってもいいだろう。
さて、94階にはイベントホールのようなスペースがあり、この日はクリスマスの展示が行われていた。喫茶室やトイレも94階にあり、ちょっとした記念品も売られている。
昼間に上海環球金融センターに行くのとまた違った、ちょっとした大人の空間も感じられる、そんな夜の展望台だった。
追記：エレベーターで上る時より下りるときの方がかなり耳がツンとしてしまった。
夜の上海環球金融センターへは定期観光バス「ドラゴン☆バス」でも行けます。
（2009年12月記 山之内 淳）
（関連ページ：観光案内「浦東陸家嘴」）
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