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第9回『粗菜館』


「上海で味わう本場"豚トロ"の味は?」

 日本で一大ブームを巻き起こした"トロ"。魚はもちろんのことさまざまな肉まで希少といわれる部分にあたかもプレミアをつけたごとく呼ばれた"トロ"。その中でも一際目立った存在だったのが"豚トロ"。180キロの豚一頭からわずか500gしかとれないというから希少性から人気を博し、デパ地下や焼肉屋などでも連日売り切れだったとか。豚の国、中国でもさすがに豚トロの料理はないかのと半ば諦めていたが、その豚トロをついに発見。「粗菜館」という広東家庭料理店で、素材の新鮮さと種類、調理方法にこだわった料理、まさに豚料理を作らせたら上海一と言っても過言ではなく、特に「招牌炒猪什」という豚の内臓料理を使った料理でも全く臭みがなく、それぞれ違った食感で楽しませくれる。

 もともと香港に拠点をもつこの店は、香港の映画監督とその友人が10年前に始めた店で豚の内臓をおいしく食べさせてくれることで一躍脚光を浴びた。店名の「粗菜館」の"粗"は、「懐かしく、忘れていけない母の味」で飾らないという意味から、広東一般家庭料理を意味します。特に2人のオーナーが貧しかったころ食べた「猪油飯」という「ご飯を豚の油(ラード)で炊き込み特製醤油をかけていただく」など話も然ることながら、味もどこか懐かしく、食欲をそそります。また広東家庭料理では、常にスープがつきもので、レストランでも「スープを飲めばその店のレベルがわかる」といわれるほどスープにこだわりを持っています。そのため注文したメニューでもスープが前菜の次に出てくるのも特徴の一つと言えるでしょう。この日は、豚足、魚、野菜など20種類以上の素材を8時間以上煮込んだ白湯スープでしたが、濃厚な豚骨スープに広がる風味は絶品です。ご飯とスープだけでも是非味わってみてください。

 また、店内には映画監督の店らしく、香港や台湾の有名人の写真やサインが数多く飾ってあります。歌手や俳優、芸能関係者の出入りも多いらしく、この日も2階のテーブルでは、女優のたまごらしきとマネージャーが打ち合わせをしてしていました。未来のアジアスターを見てみたい人にもオススメかもしれませんね。

「オススメ料理」

1. 紫菜野鶏巻(28元/皿)
鶏肉、アスパラガス、海苔を使い、巻き寿司に見立てた料理。揚げてあるので周りのパリパリ感と中のしっとり感がいい。

2. 炭焼猪頸肉(28元/皿)
"豚トロ"の前菜。豚首のまわりの希少な肉を使っている。程よく肉に脂がのっており、魚のトロのよう。シャキとした食感もたまらない。

3. 招牌炒猪什(30元/皿)
豚の内臓とニラの炒め物。レバー、はつ、子袋、もつなど数種類の内臓を手早く炒め上げる。それぞれに違った食感と主張があり、一度食べると癖になる味。

4. 招牌老火例湯(32元/皿)
名物スープ。その日によって違うスープが出てくる。「スープに始まり、スープ終わる」と言われる、広東料理の基本中の基本。

5. 猪油飯(3元/位)
ラードの炊き込みご飯。タイ米とラードを炊き込み、特性醤油でいただく。客の中にはこのご飯だけ、買いに来る客も。

6. 招牌炒魚云「月南」(36元/皿)
魚と野菜の炒め物。魚の頭や内臓の周辺の身など脂がのって一番おいしいと言われる部分だけを野菜を炒めている。食感、味ともに一口一口が違ってうまい。

 


 粗菜館

 種類:広東家庭料理

 用途:食通の接待向け

 予算:100元/人
 ADD:静安区新閘路1697号(常徳路口)
 
 TEL:(021)6255-3636 6256-4638

 営業時間:10:00-25:00(年中無休)  



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