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どの地域に住むか

(1)浦東編

  上海の住宅は、中国の他の地区と比べても家賃や不動産の価格はかなり高めだ。また、物件による環境や設備の差が大きく、人気地区ではマンションの老朽化も始まっている。そのためマンションを選ぶ際はじっくりと吟味する必要がある。また、昨今の交通事情を考えると、地下鉄やバスなど公共交通機関とのアクセスも考える必要がある。

 上海は大きく分けて浦西と浦東に分かれる。二つの地区は、黄浦江とよばれる河で隔てられ、橋やトンネル、地下鉄2号線・4号線(2005年末開通)で結ばれているものの、朝夕はいずれもかなりの交通渋滞となる。浦西に職場がある場合は浦西、浦東に職場がある場合は浦東と、なるべく朝夕の河の横断を避けたほうが無難だ。ただ、住環境からいえば浦東エリアがよいが、日本人向けのスーパーなど日本人向けの施設は浦西の方が多い。朝、タクシーが捕まらないなどの事情を考えると、地下鉄の駅付近に住むのが比較的無難だろう。


浦東新区エリアについて 

 金橋開発区や張江ハイテクパーク、外高橋保税区を抱える浦東新区エリアは、上海のなかでも急速に発展してきているエリアで、全体的に道も広く、緑化率も高いために、外国人のなかでも欧米人に人気が高く、最近ゴミゴミした古北地区から脱出してきた欧米人も多い。その結果、花木エリアの公安に登録されている外国人の数は古北地区を抜き、上海では外国人の一番多いエリアに成長した。

 


陸家嘴・小陸家嘴エリア…黄浦江や対岸の外灘を眺めることができる高級マンションは外国人だけでなく、事業に成功した中国人の夢でもある。陸家嘴金融地区に近く、正大広場のような大型スーパーも完備され、人気の高いエリアだ。もちろん、家賃も上海ではトップクラスに属する。

 


東方路・東昌路エリア…浦東のヤオハンを中心としたエリア。浦東では比較的早期に開発されたので、生活に必要な店などは充実している。復興路トンネルの開通で、浦西に抜けるのも便利になった。ただ、現在地下鉄2号線東方路駅が工事の関係で閉鎖されているので、注意が必要だ。

 


 

南浦大橋エリア…ウオルマートが開店し、一躍注目されているエリアだ。東櫻花苑のように日系マンションもあり、日本人は多い。現在地下鉄4号線が部分開通し、市北部の虹口区などへのアクセスが便利になった。

 


世紀公園エリア…上海市市街地ではトップの面積を誇る世紀公園のそばにあり、欧米人が多い花木地区もこのエリアに入る。日本人学校の新キャンパスができるため、注目されている。欧米人に人気の聯洋国際社区は地下鉄2号線上海科技館から徒歩15分のアクセス。カルフールが住宅地内にある。浦東国際空港へは地下鉄2号線竜陽路駅からリニアが近く、非常に便利だ。一戸建ても多い。張江ハイテクパークへも近い。

  聯洋国際社区

 花木エリアの一戸建て街 芸能人も多い

 


金橋エリア…碧雲国際社区を抱える金橋エリアは、金橋開発区に勤める外国人が多く住む。環境は非常によく、カルフールなど大型スーパーも完備されている。地下鉄6号線が開通すれば、市中心部へのアクセスは改善されるが、いまのところ交通の便がすこし不便なのが難点。

 よろず町内会-龍陽・金橋 ・聯洋

参考情報

上海のマンションはその形態によっていくつかに分類できる。いわゆる一般庶民が住んでいる6階建てのアパートは「公房」といわれ、築10年以上の古い建物が中心。エレベーターはない。家賃は安いが、安全面に問題があったり、水圧が低かったりするなど、水・電気面のトラブルが多い。中には、トイレや台所が共有というアパートもまだまだ残っている。中国語ができることは必須ともいえる。家賃が1500元前後からあり、日本人でも留学生を中心に「公房」に住む人は少なくない。「公房」に住む場合は、安全のために4階以上に住むのが望ましい。最上階も人の行き来が少ないために犯罪がおきやすく、注意が必要。3階までの窓には鉄格子がつけられていることが多い。(右の写真は新しいタイプの公房)

エレベーター付のマンションになってくると、そこそこ管理も充実し、間取りの大きなマンションになる。中国の場合、マンションの敷地内に幼稚園や児童公園、プール、フィットネスクラブなどを設置しているところが多く、こういった点も選択するときに十分に考えたい。また、水に関しても最近では集中的に浄化した飲み水を各家庭に蛇口を通して分配しているところもある。また、中国では個人が家庭に衛星放送のパラボラアンテナをつけることが禁止されている。従って、NHKなどを視たければ、許可されたマンションにすむしかない。(個人的に設置しているマンションもあるが、違法行為で罰金刑もありうる)家賃は3000元以上が相場。

「酒店式公寓」と呼ばれるサービス式アパートメントになると、ハウスキーピングやランドリーサービスがついてくる。しかし、便利な反面電気代などは商業用として一般の居住用マンションより高く設定されている。

一戸建ても最近、上海人の間で人気だ。管理費は普通のマンションの数倍取られるが、広い庭を独占でき、敷地内で子供を安心して遊ばせることができる。

 マンションを選ぶときは、安全面に関しては最大限に考慮する必要がある。そのマンションに管理会社の管理システム、守衛さんの状況、入居率などはくれぐれも留意したい。また高層階でも泥棒がベランダから侵入してくることもあり、安心はできない。                               (2005年11月)

 



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