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新たな幹線路線の予感~上海地下鉄7号線~




オレンジ色のラインの地下鉄7号線


 2009年12月5日、地下鉄7号線の第1期が開通した。上海市内をL字型に貫くルートで、全区間34.38キロ。途中、28カ所の駅が設置され全線が地下を走る。途中宝山区・普陀区・静安区・徐匯区・浦東新区と5つの区を経由する。7号線は上海市北部にある上海大学の校門の目の前に駅が設置され、大学生の交通の便が大きく改善された。すでに開業以来、利用者数ではトップの駅になった。開通後の初めの3ヶ月間は、トラブルを回避するため、ラッシュを避けて運行している。試運転する期間が極端に短いため、仕方がないといえよう。それでも、5分間隔で列車は運行されていた。また、中途半端な時間にもかかわらず、初日には9.6万人の利用客があった。南側は、上海浦東新区新区花木路付近に位置し、出口から新国際博覧センターを見ることができるが、まだ周辺の工事が終わっておらず、センター入り口までの距離はかなりある。今後の整備が待たれるが、将来は新国際博覧センターへの最寄り駅になるのは間違いない。

現在の終点となっている上海大学駅 駅の出口が校門 鎮平路の3・4号線乗り換え通路 あまり歩きたくない長さだ

◆乗り換えが便利な駅、不便な駅

浦東新区→(上海地下鉄7号線開通区間)

花木路

竜陽路

芳華路

錦繍路

楊高南路

高科西路

雲台路

耀華路

長清路

後灘

 

2号線

 

 

 

6号線

 

8号線

(13号線)

 

 

5分

 

 

 

2分

 

2分

未開通

 

 

 

 

 

 


船廠路

東安路

肇嘉浜路

常熟路

静安寺

昌平路

長寿路

鎮坪路

嵐皋路

新村路

 

4号線

(9号線)

1号線

2号線

 

 

3号・4号

 

 

 

3分

5分

5分

 

 

7分

 

 

 

 

 

×

 

 


大華三路

行知路

大場路

楊中路

上大路

南陳路

上海大学

(上海大学以北は上海万博までに開通の予定)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


※()表記の号数は、2009年12月現在未開通の地下鉄。
※分数は乗り換えに必要な目安。
※◎乗り換えが便利、○とりあえず許せる、△少し歩かされる、×かなり歩かされる

乗り換えようのエレベーター 封鎖されていなかった 乗り換え時は地面もチェックして

◆注目される施設
 まず、上海の地下鉄の駅では珍しく、エレベーターが使えるところが何カ所かあった。特に6号線と乗り換えることができる高科西路駅、8号線と乗り換えることができる耀華路などがそうだ。後からできた7号線のほうが、かなり地下深く走っているのだが、7号線のプラットホームから直接エレベーターで上にあがれる構造は便利。今までの上海の地下鉄では、エレベーターがあっても、鍵がかけられていて、自由に使うことができなかったことが多いことを考えると進歩だ。
 そのほか、乗り継ぎ清算機が各駅に設置された。これまで、乗車券を買い間違えた場合、窓口にいって並ぶ必要があったが、今後は自動精算機に通すだけでよい。
 問題の多かった改札機も改善されている。特に、荷物が多い場合は、荷物専用の改札口を利用できる。今までのように、わざわざ人のいる改札口を捜す必要もなくなった。
 乗り換えに関しては、かなりわかりやすい案内がついた。プラットホームの床にも大きなシールが貼られている。

乗り越し清算機 プラットホームの駅名表示は、これでもかというぐらいでかい

◆当面は始発駅の運転時間が9:00~16:00
 2009年12月5日から3ヶ月以内は運転時間帯が短いので注意が必要だ。現在の終着駅である花木路駅と上海大学駅を出発する時間がそれぞれ9:00~16:00となっている。そのため、16時以降に地下鉄を利用する場合は注意が必要。静安寺駅の場合、浦東新区花木方面の最終は16時27分、上海大学方面の最終が16:33。朝夕は使いにくいダイヤだ。

優先座席は緑色 各ロングシートの区画に1カ所ある 耀華路駅は万博浦東新区会場のメインゲート 内装も万博の要素が強い
耀華路駅 プラットホームの階段を上るとすぐに乗り換えできる このあたりはかなり改善された

◆列車は6両編成
 6両編成のA型列車は、地下鉄1号線や2号線で使われている車両と同じタイプ。優先座席が緑色で、それ以外はオレンジ色。万博をイメージしたような色になっている。車両はカナダのボルバルディア系列の車両だった。ドアは戸袋方式に変更されており、今までのプラグ式や吊りかけ式とは違う。上海の地下鉄では、3号線などでドアのトラブルが多かっただけに、もとのオーソドックスな方法に戻されたのだろう。車内チャイムなどのアナウンスは、9号線の新車のものとほぼ同じだった。ただ2号線や4号線などで導入された車内の駅表示装置はなく、戸袋に液晶ディスプレがつけられていただけだった。万博会場を走る列車だけに、もう少しわかりやすい設備が必要かもしれない。

終点の花木駅 天井の照明が特徴的 花木駅の外をでると、新国際博覧センターの建物が見えるが・・・

 上海浦西エリアは、まだまだ地下鉄のネットワークが弱い。特に、南北方向の移動では、頭を悩ますことも多く、7号線の開通で静安寺方面の交通アクセスがかなり改善されることだろう。東安路付近は病院も多く集っており、そういった意味でも1号線や2号線に匹敵する大動脈に成長する可能性を秘めていると思われる。

上海地下鉄最新路線図はこちら!
上海の地下鉄・市内の鉄道

(2009年12月記 山之内 淳








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