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広蘭路駅
上海万博までに浦東国際空港と虹橋空港を結ぶことになる上海地下鉄2号線だが、2月24日から張江高科駅~広蘭路駅までがまず開通した。今回の東側延長線開通は全線開通に備えての試金石となっているようだ。
上海地下鉄2号線は、もともと浦東側では張江高科駅が終点だった。龍陽路から地上に昇り、高架線として建設された。高架橋の末端を見る限り、さらに東へ延びることが検討されたようだが結局実現せず、龍陽路を出た後、地上へ上った地下鉄はすぐに地下に潜るという極めて変則的な構造をしている。この線路の付け替えのために、2010年の春節に10日間ほど龍陽路~張江高科駅の運行を止めた。運悪く、春節連休明けの出勤日にも引っかかったため、シャトルバスなどを出して乗客の誘導に力をいれたが、龍陽路では大変な混雑となってしまった。改めて、地下鉄2号線の利用客の多さが実感された。
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| すでに使われなくなった高架橋を右手に、列車は一瞬だけ地上にでてくる
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張江高科駅の狭い階段 |
1. 狭かった張江高科駅のプラットホーム
さて、開通初日大きな混雑となったのが張江高科駅だった。筆者も見に行ったが、とにかくホームが狭い!ホーム以外にも、コンコースに登る階段も幅が1メートル強しかなく、安全基準を満たしていないではないか?という市民の疑問も出されていた。また、自動改札機も台数が足りず、ホームから外に出るのに大変な混雑となってしまった。そこで、日夜徹して急遽自動改札機を増設したというエピソードもある。新しい施設をつくっても、なかなか思うようにいかないのが、ここ上海の常である。
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| 張江高科駅では地上に出るのも一苦労かも |
まだ新しい張江高科駅の旧高架駅は使われなくなった
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さらに、張江高科駅にはLRTが走っているが、こちらも旧高架駅のすぐ隣に駅が建設されていたため、新駅からは結構歩かされる。高架駅のすぐ隣に建設されたフードコートへのアクセスも同様だ。おそらく、当初はここに地下駅が建設されることが想定されていなかったのではないかと想像がつく。
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| LRTの乗り場は変更されていない
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金科路駅の外はオフィスや研究施設が並ぶ
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ただ、将来はこの駅を利用していた張江ハイテクパークに勤務するサラリーマンやOLは、次の金科路駅も利用することになるはずで、乗客の流れも変わることだろう。金科路駅は、浦東ソフトウエア園にも近く、利用者の利便を考えてかなりゆったりとしたホームの構造となっていた。
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| 張江高科駅の旧高架駅に間違って来てしまう市民はまだ多い |
張江高科駅を出発すると車内はガラガラに
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2. 空港への乗り換えとなる広蘭路駅の構造
さて、万博開催時に2号線が全線開通したら地下鉄で将来浦東国際空港へ向かう人も増えることだろう。そのときの乗り換え駅になるのが、広蘭路駅だ。乗り換え方法には諸説があったが、すでにその準備が整ったようだ。広蘭路駅はホーム2面に線路3本の構造で、そのうち1面の島式ホームで、ここで当面は2号線空港線との乗り換えが行われる。計画では、淞虹路~広蘭路と広蘭路~浦東国際空港では運転系統が分かれるため、広蘭路駅での乗り換えは避けられないようだ。
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| 広蘭路駅の外はまだ工事中
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広蘭路駅で、浦東国際空港方面行きのホーム
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開通当初は、広蘭路~浦東国際空港は4両編成、淞虹路~広蘭路は8両編成の運転となり、広蘭路の島式のホームで、対面での乗り換えが実現する。しかし、4両編成は浦西側によって停車するので、浦東空港に向かうときは、後ろの車両にのるのが賢明だろう。
4両編成の空港線列車は6分間隔、8両編成の従来路線は4分30秒間隔となる。ただ、現在の混雑状況を見る限り、ラッシュ時間帯での4分30秒間隔はきつそうだ。
この浦東の空港線の4両編成運行は当面の処置のようで、近いうちに6両編成に変更され、2号線全体で6両編成・8両編成が混在する運行形態となる。そうなると、2つの空港を結ぶ直通列車が走るようになるはずなので、利便性は一気に向上するだろう。
現在の広蘭路駅の地上の様子はかなり寂しい。メインストリート自体が工事中で、まだまだ農家も点在している。ただ、都市開発の波がすぐそこまで来ていることはすぐに想像がつく。
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| 広蘭路駅に掲示された乗り換えの表示 |
地下鉄2号線車内の電光掲示板にも浦東国際空港の文字が登場した
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今回の地下鉄2号線の龍陽路~広蘭路の開通で、2号線の総延長は30キロになり、駅数も19に増えた。また、上海市の地下鉄ネットワークも総延長335キロになり、駅数は223カ所になった。2010年3月末には10号線も開通する予定で、万博に向けての交通網の整備が急ピッチで行われている。
(2010年3月記 山之内 淳)
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