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上海の気象警報が変わります


中央分離帯もこのとおり


 今年もまた上海にも大雨と台風の季節がやってくる。
 上海市ではこれまで市独自の気象警報制度を実施してきたが、2004年末に『突発気象災害予警信号発布試行弁法』が中国気象局より発表され、新たに2005年1月1日より施行された。これを受けて、上海市では上海市の気候的特徴を鑑みて、これまでの黄色・赤色・黒色の3段階の警報制度を新制度に改定する。
 新しい警報制度は、従来の3種類から4種類に増加することになる。信号をイメージすれば覚えやすい。

新しい気象警報
等級W級V級U級T級
青色(藍色)黄色オレンジ色赤色(紅色)
警報の程度一般的注意注意が必要厳重な注意極めて厳重注意


台風の爪あと 浦東は特に風がつよい

 ここで注意しなければならないのは、従来の上海市の制度では、T級の上にさらに黒色警報があったが、今回の制度では廃止されている点だ。したがって、台風赤色(紅色)警報が出された場合は、特殊な業種を除いて仕事の休止、学校・幼稚園の休校が決定される。

 また、市関係部門は非常体制をとって災害防止にあたり、場合によっては避難勧告なども出される。しかし、台風などの通過ルートにより、気象的にも地域的な違いがあるため、その際は必要に応じて仕事や学校を休むことができるとしている。

 一方、気象警報の種類も新たに6種類増加した。これまでは、台風・暴雨・高温・低温・大霧(濃霧)の5種類だったが、今後あらたに雷雨大風・大風・沙塵暴(いわゆる砂嵐)・氷雹(ひょう)・雪害・道路凍結の6種類が追加され、あわせて11種類になる。


台風の風で倒れた植木鉢(2005年)

 近年、上海では台風や大雨、大風に伴う被害が続出している。上海市政府スポークスマンの発表によれば、2005年に上海市で発生した各種警報は56回で、そのうち台風に関する警報が5回、暴風雨に関する警報が5回、夏場の高温に対する警報が39回、濃霧に関する警報が3回、低温に関する警報が4回となっている。上海では夏場の暑さが恒常化しており、今年も40℃に迫るような厳しい暑さが予想されている。

 さらに、スポークスマンによれば、過去三年間において上海市中心気象台の天気予報の的中率は86.9%としており、中国全国的に見たら、まずまずの成績のようだ。

 いずれにせよ、赤色(紅色)警報が出されたら、厳重な注意が必要ということになる。とくに、中国のマンションは水はけが悪いところが多いため、ベランダの排水溝や、壁の防水状況などには日ごろから十分に注意する必要がある。横殴りの雨で壁から水が染み出してきたというようなケースは最近でもよく耳にする。

 ここ10年間で台風による断水は上海ではほとんど経験していないが、万が一に備えて非常食や水の準備は必要だ。また、台風による停電はこれまでにも発生しているので、懐中電灯などの準備も忘れないように。上海市中心気象台は、今年の夏の台風の発生上陸回数は多めと見ており、日ごろからの準備が大切だ。


中国の風力等級の見方

 天気予報を聞いていると、中国では台風の大きさを表現するときに気圧の値よりも、風力をあらわす「〜級」という表現を使うため、我々にとってはなじみが薄い。以下に簡単に整理しておく。

風力等級(級)中国語名称風速(メートル/秒)中国語分類名称
0静風0-0.2熱帯低圧
1軟風0.3-1.5
2軽風1.6-3.3
3微風3.4-5.4
4和風5.5-7.9
5清勁風8.0-10.7
6強風10.8-13.8
7疾風13.9-17.1
8大風17.2-20.7熱帯風暴
9烈風20.8-24.4
10狂風24.5-28.4強熱帯風暴
11暴風28.5-32.6
12颶風32.7-36.9台風
13(以下、名称なし)37.0-41.4

 なお、台風に関しては、中心の最大風速が14級(41.5メートル/秒)以上のものに対しても中国では台風と呼んでいる。(参考サイト:上海市中心気象台

山之内 淳


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