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嘉定区の状況
上海サーキットがある嘉定区にとって、このF1によってさらに自動車産業を中心とした「国際汽車(自動車)城」を5年以内にさらに規模の大きなものにしようとする計算がある。F1を契機に、自動車の嘉定区を世界に知らしめようというわけだ。そのためにメデイアなどもうまく使っている。先日もジャッキー・チェンが香港や日本などのアイドルを引き連れて上海サーキットで一足先にレースを行ったのは記憶に新しいが、その時に取材に訪れた報道陣だけでも360人に及び、世界中で報道された。
嘉定区だけでもF1に関連する投資総額は130億元に達し、F1・GPに直接関わる人たちだけでも、1200人の雇用を生み出したほか、旅行やサービス業などに関連する業種もあわせると3万人を越える雇用を生み出すとしている。さらに嘉定区内の15のホテルの整備が急ピッチで進み、それだけでも投資額は4.5億元に達した。ついに嘉定区にも5星クラスのホテルが誕生することになるが、これらの資金は企業によって行われるため、政府にとっても願ってもない歳入になる。
この5星ホテルも、すでに建設中からルノーなどのF1チームが予約を入れたという。このようにチーム1つがホテルにまとまって宿泊するとホテルには少なく見積もっても40万米ドルの収入をもたらす。ここから分かるように、ホテル料金は軒並み大幅に上昇し、いつもなら一泊350元から400元のところが、1200元から1600元にまでなっているところもある。現在嘉定区の星つきホテルの予約率は90%を越えており、ほぼ満室の状態だ。多くは、海外から来るF1観戦客によって押さえられているという。これは何も嘉定区に限ったことではなく、上海市内の高級ホテルも軒並み満室になっており、ポートマン、シャングリラ、ウエステインなど高級ホテルが軒並み稼働率が100%になっている。そのため宿泊料金も軒並み1泊2500元をこえる高水準で推移している。ただ倍以上の料金になった結果、いわゆる一般の宿泊客が遠のくリスクもあり、単純に両手を挙げて喜ぶわけにも行かない。
F1によって嘉定区では地価が軒並み1平米あたり1000元近く上昇していることは前回にも書いたが、その影響でサーキット周辺20平方キロメートルの不動産の価値が200-300億人民元に上昇するという試算も出ている。
また嘉定区に訪れる観光客もF1の影響で毎年200万人に及ぶといわれており、新たに旅行業界では16.68億人民元の収入が生まれ、8340万人民元の税収が見込まれている。そのほか、広告や放送権などにより発生する税収は、嘉定区の財政に大きく貢献することになるのは間違いない。
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