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北京地下鉄4号線
9月28日、北京地下鉄4号線が開通した。地下鉄4号線は5号線と同様、北京市内を南北に縦断する路線で、南は豊台区の公益西橋から北は海淀区安河橋北を結ぶ全長28.2キロメートルの地下鉄だ。途中、大型住宅地をはじめ、清華大学・北京大学・人民大学等の学生街、ITの聖地である中関村、新街口・西単・菜市口などの商業区、頤和園・円明園、動物園等の観光地を経由する。1日の乗客数は将来的に100万人に達することが見込まれている。
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| 北京動物園駅のコンコース |
北京壁画学会による作品 |
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| 円明園駅の特色あるコンコース |
すっきりと現代的な窓口 |
香港並みのサービス理念
地下鉄4号線最大のセールスポイントは、香港地下鉄(MTR)と同レベルの技術とサービス理念が導入されていること。この地下鉄の建設・運営・管理にあたる「北京京港地鉄有限公司(略称:京港公司)」は、北京の国有企業2社と香港地下鉄(MTR)の共同出資によって設立された会社で、国内の地下鉄運営会社としては初めて外資が参入した合弁会社として注目されている。
これまでの地下鉄と具体的に何が違うのかというと、まずは飲食が全面的に禁止となっている。これは安全面と衛生面を考慮した措置ということで、車両内はもちろんのこと、コンコース内でも飲食ができない。たまたま車両内でこの規定を知ってか知らずか飲食をしていた人がいたが、係員がすかさずやってきて注意をしていた。
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| 京港公司のシンボルマーク |
4号線内は全面飲食禁止だ |
次に3G携帯電話の電波が網羅されていること、Blue Toothを利用して周辺地図やさまざまな情報を入手することができることが挙げられる。筆者の携帯は旧式なので確認することはできなかったが、報道では社内でのインターネット接続もスムーズだったとある。
車内のディスプレーではニュース速報なども随時放映されるようになったようだ。従来は録画済みの宣伝などを繰り返し流すだけだったが、今後は列車の運行状況などの情報がタイムリーに伝えられることになる。
また構内に銀行のATM機が設置されたのもうれしいサービスのひとつだ。4号線の駅に設置されたATMの数は合わせて100台以上。現金の引き出しだけでなく、公共料金の支払いなども済ませることができるので非常に便利だ。
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| ATM機は中信銀行、郵政貯蓄銀行、工商銀行の3種類 |
フライトアテンダント並みの採用基準で選ばれたという係員たち |
北京南駅との接続
地下鉄4号線は1号線、2号線、10号線、13号線との乗換えが可能ということで、その利便性の高さが注目されているが、中でも最も期待されていたのが北京南駅との接続だろう。北京南駅は08年にオープンしたアジア最大級の鉄道駅で、北京-天津間を30分で結ぶ「京津城際鉄路」や、各方面への動車組の発着地点でもある。しかしバスとの連絡も悪く、タクシーも数が少ないということで、その機能が十二分に発揮できない状態が続いていたが、今回の地下鉄4号線の乗り入れでようやくその不便さが解消された。実際に北京南駅で降りてみたが、地下鉄のホームからエスカレーターで上階に上ると、すぐ目の前に鉄道の切符売り場と改札が見えた。国内初の「ゼロ乗り換え」というふれこみの通り、予想以上の便利さだった。
実際の乗り心地は、騒音も少なくとても快適なものだった。ただし冷房が効きすぎて、まるで冷蔵庫のような寒さ。こんなところまで香港に習う必要もないのだが。また車内にはつり革がなく、従来よりやや低いところに設置された手すりに直接つかまるというスタイルだった。乗客の顔につり革がぶつからないようにするためということだった。
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| 安河橋北駅の駅前。まだ駐車場らしきものは見当たらない |
また、利用客の増大に伴って年々と運行間隔が短くなっている北京の地下鉄。今回の4号線は開通時の運行間隔が3分ということで、歴代の地下鉄の中で最短となった。今後列車の本数を増やして、2010年までには地下鉄2号線と同様、世界最短の2分間隔を実現する見込みとなっている。
北の終着駅である安河橋北駅では、地下鉄5号線の天通苑駅と同様に、市内への車の乗り入れを抑制するためにP&R(パークアンドライド)方式が採用されている。郊外の利用者に積極的に地下鉄を利用してもらえるよう、駅のそばに600台分の駐車スペースを確保し、駐車料金の割引を行うなどして利用を促したい考えだ。ただこの駅で降りてみたところ、周辺には駐車場らしきものは見当たらなかった。今後建設されるのだろうか。
(2009年9月記)
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