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張江ハイテクパーク駅に停車中の列車
2010年1月1日より、地下鉄2号線の終点にある張江ハイテクパークで、LRTが走り出した。中国語では張江有軌電車と呼んでいる。レールが1本しかなく、ゴムタイヤで走行する。斬新なデザインの列車が、一般道路を滑るように走っている。
工事が始まったのが1年半ほど前。道路の真ん中に溝を掘り、中央分離帯ができるなど大がかりな工事が行われていたが、地下鉄の建設に比べるとはるかに簡単なのは確か。その後、半年あまりのテスト運転が行われていて、元々は2009年夏に開通予定だったが、ずれ込んでしまい、2010年1月1日に開通した。
張江ハイテクパークのLRTは第1期が総延長9.8キロ。地下鉄2号線の終点となる張江ハイテクパーク駅(張江高科)
をターミナルに、張江集電港の金秋路まで結ぶ。
路線図
ところで、このLRTは日本人にとっては馴染みが薄いかもしれないが、ヨーロッパでは広く活用されている。中国では、すでに天津で登場しており、上海の乗務員の訓練は天津で行われた。列車はフランス製で、TRANSLORH3タイプを投入、ゴムタイヤ・ガイドウエイ方式となっている。そのため、レールが真ん中に1本あるだけで、動力はゴムタイヤ方式を使った750Vの直流モーター方式だ。最高時速は時速70キロまで出せるが、通常は時速20キロ~40キロ程度の運転。張江有軌電車の第1期では、9編成が投入された。1編成は3両で組成され、上海で走っていた往年の連接バスを彷彿させる。車高が25センチしかなく、乗降が非常に便利な超低底構造だった。ただ、車高が低いからか、運行中に底をすることもあった。
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| 中央分離帯と線路の配置の様子 |
道路の真ん中に刻まれたレール |
乗降も今までの交通機関と勝手が違う。駅は道路の真ん中に設置されており、道路の真ん中まで歩いて行かなくてはならない。交通量が多く、交通マナーが遵守されなかったら結構きついかも。駅には改札口がなく、バス停感覚といったほうがいい。しかし、ホームには屋根があり、雨露はしのげる。
ヨーロッパ式と感じた理由の一つに、乗車方式が今までの中国の乗り物と勝手が違う。乗車は、真ん中のドアから。真ん中のドア付近には車掌が一応乗車しており、いつもの共通交通カードを使ってカードリーダーを通せば2元が引き落とされるし、もちろん現金でも可能。さらに、交通カードの2時間以内の乗り換え割引も適用される。注意しないといけないのは、乗車時はボタンを押してドアを開け、下車するときもボタンを押して下車する。これが結構慣れなくて、列車が止まってもボタンを押し忘れ、下車できない人も時々いた。
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| 駅を出るLRT |
ドアについている緑のボタンを押さないとドアは開きません |
この張江ハイテクパークのLRTはさらに第2期、第3期と拡張され、すでに一部路線では線路も完成している。最終的には、張江ハイテクパークの東端に位置する合慶鎮まで延長され、総延長は30キロにもなる。
さて、実際に乗車してみるとこれがなかなか興味深い。走りはバスのようで多少ゴツゴツしているが、乗り心地は上々。運転席にはハンドルもなければマスコンやブレーキもなく、バスのようにアクセルとブレーキを足で操作していた。信号は普通の交通信号が利用され、道路が赤信号になればLRTも停車する。しかし、専用軌道ではないので、自動車の割り込みも多く、歩行者も悠々と列車の前を横切る。上海でのLRTの運転は決してラクなものではないようだ。
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| カーブにはかなり強く、小回りがききます |
それでも、一般のバスと違って排気ガスが出なく、騒音も少ないのはいいことだと思う。新しい交通システムとして普及するか、今後の発展が期待される。
【データ】
運行時間:張江ハイテクパーク駅発 6:30~22:25
張東路・金秋路発 5:45~21:45
ラッシュ時間帯:10分間隔
それ以外は15分~20分間隔
運賃は2元均一。
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(2010年1月記 山之内 淳)
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