TOP中国茶道体験記(8)

中国茶道体験記

中国茶に「はまった」人たち

ちょっとつづけてお勉強にしましたのでここらで閑話休題。「茶園小築」で中国茶を習い、その魅力にはまってしまった人をご紹介しましょう。本日は季節の変わり目で体調をくずしてしまった文文さんに代わって久々に玉乃取材です。

「茶園小築」中級班のK.Tさん。上海の前の赴任地、香港でもお茶に興味がありいろいろな種類のお茶を買い集めていたとか。ここ上海では茶葉も、お茶道具も比較的安い値段で買えるため、あちこちのお店や市場に出向き、少しずつ茶葉や道具をそろえています。


「茶葉は10種類以上持っていて、その日の気分や体調によってどれをいれるか決めます。」上海では茶葉は比較的安くて手にはいりますが簡易包装なので、お菓子の空き缶など、密閉容器に入れ、湿気を避けるようにしているとか。缶の蓋には手書きで「東方美人」「大紅袍」「碧螺春」などと書かれたシールがそれぞれ貼られていました。

「中国茶って道具がこまこましていて結構めんどくさそう」というのが玉乃の印象でした。現に私の周りにも「道具を全部そろえても、家では飾っているだけでめったに使わない」というやからもたくさんいますが…。「家でも道具を全部そろえてゆっくりと淹れるのが好きです。もちろん忙しいときには無理ですが、一人で自分のために淹れることもありますし、週末など夫と子供をお客さんにして本格的にします。子供もおままごとの道具のような小さな茶器を扱っているのを見るのが大好き。それにまだ4歳だけど中国茶大好きなんですよ。」とK.Tさん。

ここで玉乃のためにお茶を淹れてくださいました。まずは烏龍茶のなかでも人気の高い「大紅袍」


お湯はアルコールランプを使って温めます。家庭でもこうするととても雰囲気がでますよね。「お茶をいただくには雰囲気もとても大切」だということを、お茶を習いはじめて気づいたそうです。
きちんと淹れるとお茶もおいしいし、淹れている間の「心がおちつく」時間が大好きなのだとか。「お茶をはじめてから一人の時間を以前よりももっと楽しめるようになりました。」
「中国茶って奥が深いと思います。一つ一つの動作のほんの一呼吸の違いで味が変わってきてしまう」。この「ひと呼吸」をなんとか自分のものにしたいK.Tさん。
いただきます。
そして次に淹れて下さったのが香港ではかなりポピュラーな「プーアール菊茶」。ちょっと甘みのある、夏にはぴったりの(取材は8月)お茶でした。
「茶園小築」で初級から学び、現在は中級で「聞き茶」と格闘しているK.Tさんですが、初級で難しかったのは「袱紗さばき」だったそう。ほー、日本の茶道でも袱紗さばきは初歩でひっかかる関門(?)ですが、中国茶でもやはりそうですか。また、毎週講座に通っていて一番楽しみなのは老師(先生)が淹れてくださったお茶をいただくことだそうです。「同じように淹れているように見えるのにやはり味はぜんぜん違います。私も老師のようにおいしいお茶を淹れられるようになりたい。」というのが今の目標だそうです。

こんなオブジェも持っています。中国の友人からのいただきもの。 お茶道具はインテリアとしても素敵ですね。   

 

お茶教室:茶園小築(虹橋路1778号A05、古北花市場内、虹古歩行街の花市場ではありません。)

プロフィール:上海在住の日本人太太(奥さん)にセンスがいいものがそろうと定評のお茶屋さん。経営者の李娜(リナ)さんは、お茶屋を経営する傍ら国内外で茶芸文化の普及に尽くしている。特に2002年4月からは日本各地のデパートを回って中国茶道を紹介している。        電話 62629066



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