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中国茶道体験記(茶園小築の中国茶道講座)その6

本日は中国紅茶で『下午茶』しましょう。

『上海にもやっと秋の気配。文文(ウェンウェンと呼んでね。)は お洒落に『下午茶』したい気分。それって??アフタヌンテイーの事ですよっ!今回は高級班に突撃取材して世界三大紅茶の一つで中国紅茶を代表する『祁紅』(qi1hong2)の入れ方を教えていただきました。

 紅茶は全発酵のお茶です。分類は紅茶の名前の通り『紅』。 発酵度が高いこのお茶は胃にやさしく、体を温める作用もあります。冷え性で悩む女性には嬉しいですね。祁紅は『キーマン紅茶』と言うほうが馴染みが深いでしょうか? 中国安徽省でとれるお茶でイギリスでも人気の紅茶です。

さあーいよいよ実技開始です。 今回もウーロン茶同様『紫砂壺』を使って美味しくいれてみましょう。
1.まず紫砂壺(急須)にお湯を入れて温め、そのお湯を茶海(ちゃかい)に移します。

2.この時、また前回習った裏業を使いましょう。こうすると急須を持つ手が熱くなくて楽チン。
3.温まった急須の中に茶葉を入れて蒸らします。
4.茶葉を蒸らしている間に、さきほど茶海(お茶の色がわかるように ガラスのものを使いました。)を暖めていたお湯を飲杯に移します。


5.飲杯の周りを筆で清めましょう。   
6.それでは次に『洗茶』です。温まった紫砂壺(急須)の中で茶葉もすでに蒸らしてありますね。さあ今から今日のポイントです。紅茶は95℃〜100℃の沸騰直前のお湯を注ぎます。
7.『洗茶』の紫砂壺→茶海へと素早く移し替えます。 次にまた裏技その1を使いましょう。 ここで飲杯を暖める為に入れている4.のお湯を捨てずに紫砂壺にかけてあげます。こうやってう〜んと丁寧に暖めてあげるとさらに美味しくなるのよっ。 
8.さらに温まった紫砂壺にいよいよ1せん目のお茶をたてます。 お湯の温度は6.と同じく95℃〜100℃を紫砂壺(急須)に注ぎます。  裏技その3を使いましょう。 紫砂壺の上から、お湯をかけてさらにさらに暖めます。
7.さきほどの1せん目のお茶8.を紫砂壺→茶海(濃さを均一にする)→飲杯にそそぎ分けて、専用の茶たくにのせてハイ!1人前出来上がりです

色々ややこしそうですが、基本は『洗杯』。お道具をお湯で清めて暖め→『洗茶』→1せん目のお茶をたてる。基本+『とにかく中からも外からも、1にも2にも暖める』というのが最大のポイントですね。
 
文文が見つけた中国茶器
手描の桃のセット(中国版アフタヌンテイーのおもてなしにピッタリ!) 可愛いハスの花型茶盤と、縁起が良いひょうたん型茶托、聞香杯と飲杯の3点セット

日本人のイメージとしては紅茶は洋風って感じですよね。でももともとは、中国のアモイからオランダ人がヨーロッパに運んで、それを西洋人が日本に伝えたと言われています。最も長い道のりをたどって日本に入ってきたわけですね。

(豆知識その@ 
瓢箪は中国語でhuluと読み『福』と発音が同じなので 縁起がいいのだそうです。)

 

お茶教室:茶園小築(虹橋路1778号A05、古北花市場内、虹古歩行街の花市場ではありません。)

プロフィール:李「女那」(女偏に那)さんが経営する雅なお茶のお店。李さんは日本と中国を飛び回って中国茶の普及に努めている。8月に東京周辺のデパートで行われた展示会は「産経新聞」「東京新聞」等にも取り上げられた。        電話 62629066

    

 

10月から「茶園小築」のお茶の中で厳選した35種を「上海エクスプローラ」でネット販売する予定です。ここでご紹介した『祁紅』もあります。どうぞお楽しみに。


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