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 文文の中国茶道体験記55 

 

 雲南西双版納之遊 前編 

上海のにぎやかな春節が終わりました。春節前、中国都市部で大ブームのプーアール茶産地、雲南省に行ってきました。

雲南はもともと少数民族の地で昆明を中心とする地域にはDian(てん)国とよばれる少数民族の王朝があったそうです。

現在雲南省は省をあげてプーアール茶の生産に力を入れていますが、中でも雲南南・西部で特に良い茶ができるとの噂。今回は雲南南部に位置する西双版納シーサンバンナ)にて千年クラスの古茶樹を見たり、プーアール茶工場の生産現場を視察に行ってきました。

文文の雲南西双版納シーサンバンナ)茶をめぐる旅

前編・後編に別けてご紹介いたしましょう。

 

 

シーサンバンナ中心部から車で38キロ

南糯山の山中にある古茶園へ

南糯山 樹齢800年の茶樹の葉を摘む少数民族布朗族

 

雲南大葉種の茶葉


モウ「孟+力」海のプーア-ル茶工場にて

規模の小さな工場ではプーアール生茶のみを作っている。

プーアール熟茶は設備の整った大きな工場で作られている。

生茶・熟茶の違いについてはこちらをご覧下さい。

プーアル茶の原料となる晒青緑茶を選別中

プーアール茶にはフレッシュな生茶と人工的な方法を加えて作った完成品の熟茶がある。

生茶はたっぷり年月をかけて楽しむ贅沢なお茶

プーアル生茶の原料は緑茶

緑茶の中でも晒青緑茶を使用する。

緑茶の製造方法は殺青→揉捻→乾燥の3つの工程であるが

最後の乾燥の方法の違いから下記の4つの製造方法がある。

①炒青緑茶(中国茶の主流・龍井茶など)

②*焙青緑茶(黄山毛峰など)

*中国語では「火+共」青緑茶と記載する。

③蒸青緑茶(現在中国では少数派・恩施玉露など)

④晒青緑茶(雲南省・四川省で作られる緑茶でプーアル茶の原料になる)

 

本来プーアール生茶を作る材料は晒青緑茶だが

中には焙青緑茶を使ったものが出回っているそうだ。

その場合、新しいうちは香りが良いが時間と共に変化はない。

 

選別した質の良い茶葉を銀色の枠に入れ軽く蒸す(奥側)

プランド名を書いた薄い紙を入れる

枠のまま袋型の布に入れる

茶を枠を外し手作業で形を整える(写真)

布袋にくるんだまま円盤状の茶を石の下に敷き

人が乗ってさらに圧力をかける(写真)

 

南国の豊かな太陽の下で自然乾燥。

シーサンパンナは1月末ごろまでが乾季

円盤状に固められた茶は「七子餅」の名称でマーケットへ。


西双版納(シーサンバンナ)ってこんなところ

 

さすが熱帯雨林

クリスマスの花セントポチアがこんなに大きい!

 

シーサンバンナ 少数民族タイ族が信仰する

景真八角亭(小乗仏教の寺)

 

 

可愛い修行僧たち

 

 

 2007年3月 

Text/photo 文文

                                                   

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