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文文の中国茶道体験記51

 

夏の調合茶 

 

夏になるとついつい冷たいものばかり飲んでしまいますね。本当は熱い〜お茶を頂きたいところですがこう暑くてはちょっと・・と思われる方も多いのではないでしょうか。そこで、おすすめなのが調合茶。

中国茶葉をベースに花茶やドライフルーツなどを調合して、オリジナルティをつくってみましょう。見た目にも綺麗でパーティなどにぴったりです。

今回は文文が茶友と共に調合茶コンテストを開催しましたので内容をご報告致します。参考になる調合法が沢山ありますよ。ぜひご覧下さい。

 

司会 KF太太

挨拶・調合茶の説明 KM太太

調合茶とは中国茶葉に花茶やドライフルーツなどあわせてつくる身体にやさいいお茶の事を言います。花茶やドライフルーツなどには独特の味・香りがあり見た目にもとても素敵なお茶をつくる事ができます。

そして、見た目だけでなく、それぞれに効能があります。

いくつか例を挙げてみましょう。

茶名 効用など
絡神花茶(ハイビスカスのガクの部分) クエン酸が豊富。酸味がある。茶湯の色は赤ワインのような色。香りは赤紫蘇のようなすっきりとした香り。ローズヒップティなどとブレンドされることも多い。
茉莉茶(ジャスミンの花)  リラックス効果が高い
ラベンダー・レモングラス・ハッカなど ハーブ リラックス効果が高い
メイグイ花茶 薔薇科のハマナス ほのかに甘みがある ビタミン豊富・美容効果・ホルモンのバランスを整える
菊花 目の疲れ 解熱効果
苦瓜茶 ゴーヤー 血糖値を調整するペプチドPが豊富、リノール酸が脂肪を分解 ビタミンも豊富
甜茶  ポリフェノール・ミネラルが含まれる。一時花粉症に効く、その後は血液サラサラ効果があるなどと言われた。
クコ 滋養強壮
桂花 (きんもくせい)胃腸の調子を整える
千日紅 美容・顔色を良くする



など上記をあげることができます。これらの中から、ご自分の好みや季節体調などに合わせていろんなパターンで調合を楽しみましょう。

【調合の際のポイント】

1.主役は茶葉。メインの茶葉はできるだけ上質なものを選ぶ。

2.脇役である花茶ドライフルーツなどの量は控えめに。あくまで脇役を装う。

4.ベースのお茶は緑茶・黄茶・白茶など茶葉の美しさを楽しむもの、それ以外の青茶(=ウーロン茶)、黒茶(プーアル茶など)、紅茶は茶湯のみを使用すること。

3.ご自分だけのオリジナル調合茶に名前をつけましょう!

(談:KM太太)

さていよいよ発表会の開始です。

まず材料の説明から。

こちらは司会のKF太太の『夏恵茶』材料:広東ウーロン蜜桃香・レモン・クコ・杏・キウイフルーツ

フルーツ系でまとめてとても美味しそう。

 

どんなオリジナル調合茶ができるかな?

Y太太の華麗なお手前

『優花茶』はジャスミン茶をベースに華やかさの中に優しさがあるお茶。

                       

H太太の『夏之恋茶』

ハイビスカス・ローズヒップなどが入り甘みの中に少し酸味が。

このネーミングには一同負けました!!

 

 

T太太 青茶の中の岩茶である『水仙』を主役にクコ・桂花・オレンジの皮を使用

黄金秋茶は金木犀の香りが季節を先取り。

S太太は『有機緑茶』をベースにミントなどを加え夏らしいさわやかな『涼琳茶』

有機茶を使うところがセレブらしい!いつもお話をまとめるのが上手です。

 

『紫砂壷杯』に輝いたのは

T太太の『柚子プーアル茶』。

『6〜7年ものの熟茶』に日本から持って来られたという柚子の細切りをちょっぴり加え

味・香りとも抜群!

見た目の美しさを出すために金蓮花茶を一粒。

 

 

KM太太は

とても上質な鉄観音(青茶)をベースに

干し葡萄でさらに甘みを出し、千日紅などの花茶を加え『紫紅美茶』を。

 

 

まさに、ここは上海の別世界。至福のひと時でした。茶友の皆さま謝謝!!

 2006年8月文文

 



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