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文文の中国茶道体験記

     『奉茶』(上海茶園小築)

                  中国茶道講座36 <番外編>

  茶葉

秋の杭州 西湖品茶会 

杭州といえば、中国緑茶を代表するロンジン茶が有名です。ロンジン茶は炒青緑茶に分類され、日本の蒸す製法の緑茶とは一味違った香りと味わいが楽しめます。今回文文が、【茶語清心】という中国茶サイトにご招待を受け西湖品茶会に参加して来ました。西湖を眺めながらの品茶。お茶好きの友人との語らい。まさに至福のひと時でした。

杭州/杭州〔Hang Zhou〕

天に極楽あり、地に蘇州・杭州ありと、地上の楽園に例えられる杭州。路には木々の緑があふれとてもさわやかな気持ちになる。柳の芽が吹き出し桃が咲く春、蓮が美しい夏、秋の紅葉と四季それぞれの風景が楽しめる。
歴史は古く、随の煬帝(569〜618年)が北京と杭州を結ぶ大運河を開通させて以降、江南地方の中心地として栄えた。特に南宋時代(1127〜1280年)には杭州に都が置かれ、経済が大いに繁栄した。その頃イタリアのマルコポーロがこの地を訪れ「世界で最も美しく華やかな天上の都市」と美しさと繁栄ぶりを「東方見聞録」に記している。

西湖十景〔Xi Hu Shi Jing〕
杭州市の西側にあるのが西湖。西湖十景に代表される名所がみどころ。断橋残雪・平湖秋月・柳浪聞蔦・三潭印月・曲院風荷・蘇堤春暁・南屏晩鐘・双峰挿雲・雪峰夕照・花港観魚の十名所がある。船に乗っての遊覧もできる。曲院風荷は蓮の花で有名な広々とした公園。そのとなりには、こじんまりとした美しい江南様式の庭「郭荘」がある。庭の奥からは西湖を一望できる。

西湖湖畔〔Xi Hu Hu Pan〕
西湖の中に位置する孤山という小島に「西冷印社」がある。書道と彫刻が一体となった中国独特の芸術「金石篆刻」では最高権威ともいわれる研究団体で、その場で販売もしている。又、西湖畔には茶館がいくつも点在する。杭州の茶館は広々とした部屋が多く、茶を注文した上で、バイキング方式で菓子や果物を食べるスタイルが多い。地元の人はトランプをしだり、談笑しながら何時間も、時には1日中茶館で時間を過ごす。

龍井茶〔Long Jing Cha〕
杭州は緑茶の高級品である龍井茶の産地である。「四絶」(色は緑で、香りがよく、味が芳醇で、形が美しい)と誉れ高い。龍井村など杭州郊外には茶畑が広がる。4月5日清明節の前頃からロンジン茶を炒る香りが村中に漂う。摘み取った葉は、まず熱を加えて発酵を止める。これを殺青と言う。その後「揉捻」という揉みの作業をし、最後に釜で10の手法を使って炒り乾燥させる。杭州西湖の「双絶」(二つの絶品)といわれるのが、龍井茶と虎Pao泉の水。こちらの泉の水は分子密度が高く表面張力が強く、この水で淹れた龍井茶は最もすばらしいといわれている。


2004茶語清心・西湖品茶会

 

 

2004年10月24日

会場:湖畔居(HUPANJU)茶楼

    杭州聖塘景区1号 пi杭州)8702-0701

 

 

茶会では、10種類の緑茶の銘茶を西湖を眺めながらゆっくりと品茶。右のお兄さんは、ロンジン茶お点前の名手

 

■杭州に行ったらぜひ訪れたい 杭州茶葉博物館 

文文的朋友ヤンヤン 杭州茶葉博物館にて

 

茶葉博物館内では、中国茶の歴史がわかりやすく展示されている。少数民族茶の習慣を再現した展示室もある。

文文さん、どこでどういう中国茶の本を買うんですか?とよく質問を受けます。茶葉博物館併設の本屋さんは要チェック。 ≪中国には生活の必需品は柴・米・塩・醤油・酢・茶の7つである≫ではじまる【品茶説茶】は中国茶葉博物館発行。128元。

現在緑茶の産地でもブームに火がつきそうな、プーアール茶の展示室

製茶の機械

(2004年11月)

 

 

中国茶道教室奉茶(上海茶園小築)

古北店:上海市栄華西道19弄1号金龍公寓103号室 電話:(021)6270-2067

上海在住の日本人太太(奥さん)に品質の良い茶葉・センスの良い茶道具がそろうと定評のある李娜さんが経営する雅な茶屋。併設の中国茶道教室はサロンのような雰囲気で授業が受けられる。



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