エクスプロア広州 TOP > FEATUR > 珠海御温泉度假村

珠海御温泉度假村

海の市街地から西へ車で1時間弱のところに位置する「御温泉」。そのあまりにもストレートな名称が示しているとおり温泉を中心とした、いや、温泉以外には基本的には楽しむものは何もない度假村(=リゾート)である。

当地は広東省に“温泉ブーム”ともいえる現象を引き起こした老舗だそうで、地下150メートルからくみ上げられる湯の温度は70度。泉質はメタ珪酸を含む塩化物泉だという。においは弱いが色はやや黄褐色で入浴後は肌にスベスベ感が残る。


受付の風景
付でロッカーの鍵をもらい、男女別のロッカーで水着に着替える。シャワースペースを抜け建物の外に出ると目の前に多数の露天風呂が広がる。まずは足湯から始めよう。熱めの湯に足をつけてゆっくりと身体を慣らしていく。敷地の中心には池のような大きい風呂があり、その左側には各種漢方風呂がある。各露天風呂の水温は日本人にはややぬるめと感じる程度なのだが(夏は39度程度、冬は42度前後)、敷地中心の大きな露天風呂の奥には水温が高めに保たれている風呂がある。そこから階段で上がったところにも各種風呂があり、全部で20種類以上の露天風呂がある。ちなみに水着着用のことから明らかなように全て混浴である。


夕暮れ迫るころの露天風呂
入園料にはミネラルウォーターやレモン水、漢方茶、休憩室のパン・フルーツなどが含まれており、風呂に使っていると服務員が頻繁に飲み物を持ってきてくれる。また服務員は、風呂から出るたびにタオルを持って飛んでくる。「こんなにタオルを使ったら資源の無駄」と思ってしまうほどである。


接して4つ星クラスのホテルがある。ホテルに入ると、アロハ調のシャツを着た服務員が迎えてくれて、まずはソファに座るように案内され、そこでチェックインの手続きをしてくれるところなど、ちょっとリゾート気分を盛り上げてくれる。


写真ではそこそこ温泉旅館の部屋風に見えるのだが。。。
客室は……“なんちゃって日本旅館”というべきか。部屋の中にはフルーツと菓子の盛られた皿の置かれた低いテーブル、座椅子と肘置きが置かれ、床の間には山水画の掛け軸がある。障子の向こうには細長い部屋が隣接しており低めの椅子が二つ向かい合わせに置かれている。と、書けばいかにも温泉旅館風なのだが、畳ではなく床張りなのだ。そのため座椅子がよく滑り、座っていると、ずるずるとふんぞり返ってしまう。18時頃に露天風呂に入ってから部屋に戻ってみるとテーブルが片付けられ布団が敷かれていた。布団は薄く、床の固さが背中に伝わってきそうな感じである。

部屋にはゆかたと下駄が置かれており、客室から露天風呂はもちろん、食事に行くときもゆかたと下駄の取り合わせで構わない。

ェックイン時、露天風呂の入浴チケットと朝食券の他、KTVと屋上花火のチケットをもらったので、夕食の後KTVに行ってみた。もちろんゆかたである。チケットは無料とか割引とかいうものではなく、最低消費額が適用されなくなるというだけのものだった。店の広さに対して客が少なく、また数人の客がマイクを独占して延々とカラオケを歌い続けているのが少しわびしい。ちなみにいわゆるカラオケ小姐はいない。早々に退散し、花火チケットを手に握り屋上に行ってみる。チケットで交換してくれるのは高さ1メートルくらいに吹き上がるタイプの花火一本のみである。一応火をつけてみたが、すぐに終わってしまい、やはり少しわびしかった。


送迎バスには従業員の
小姐も同乗する
評としては、風呂以外の施設には疑問もあるが、何はともあれ露天風呂が本当の温泉なので、温泉好きならずとも、ちょっとのんびりとしたいと思っている人にもお勧めできる。深セン・広州などからは日帰り可能圏ではあるが、片道数時間かかるし、やはり一泊したい。日本で温泉旅館に泊まる時のように、到着後、夕食後、起床後と是非三回入浴しよう。


(2006年8月記)

珠海御温泉

OPEN:24時間
Price:温泉のみは80元。宿泊は700元程度から。
電話:0756-5797128 広州市の花園酒店向かいのビル内に事務所があり、そこで予約や各種情報収集ができる(電話:020-8762-1004)
URL:http://www.imperial-hot-spring.com/
行き方:日に数本珠海から送迎バスがでている。


珠海御温泉度假村のホテル予約はこちらからどうぞ


[エクスプロア広州TOP] [広州・広東省の観光] [エクスプロア中国トラベル ホテル&航空券]

Copyright(C) since 1998 Shanghai Explorer