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「貴陽市長が高値でネズミ買います。一匹100元」

  最近、生活パターンまでがだんだん上海人ようになっているKONOですが、今日も家で食事をしながら夜報((ヤッポ)「新民晩報」の略語)を読んでいると、一つ面白い記事を見つけました。そもそもその記事の出所は「北京青年報」なのですが「北京青年報」がどうしてそのような記事を載せたのかは大変疑問が残ります。記事の内容は以下の通りです。

 「4月11日午後、貴陽市で町の衛生推進を勧めるために「ネズミの撲滅大会」を開催した。その中で市長は4月25日から5月10日迄の期間、ネズミ1匹捕まえた者に対し100元の奨励金を出すと宣言し、同時にネズミが発見された責任管轄区の責任者からは罰金として200元を徴収する。」

 このような宣言をした市長も大した市長ですが、これで期間中何匹のネズミが売りに出されるのかが更に興味深いところです。実際ネズミが捕らえられれた場合一匹につき100元を市の財政のどこから捻出するのでしょう??他人事ながら興味をそそります。

 ネズミの話をもう少し続けましょう。皆さんは中国で「ネズミ、ハエ、蚊等の我々に有害なるものを絶滅しよう!」という青地に白文字の看板を見掛けたことはあるでしょうか?今や広告の溢れる上海の街中至る所で見かけることができます。これは上海だけでなく中国全土に言えることで国家の衛生局等がかなり力を入れているようで中国政府もかなり苦労しているようです。事実、他のアジアの国に比べるとネズミや害虫類は少ないように思えます。

 先日上海の某日系企業に、地区の衛生局からネズミの除去に協力願いたいと言われ、約7万元をかけ会社内のネズミの除去を行うことになりました。その結果、2週間で約80匹のネズミを除去することになりましたが、単純に計算してみればネズミ一匹がなんと875元になってしまいました。何と高いネズミ除去なのでしょう・・・

(編集注:本稿は1998年4月に本サイトに掲載されました)


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