TOP > 連載記事 > 編集長's EYE > 玉龍雪山ゴルフクラブ


(2005年9月記・2007年8月一部加筆修正)

400yardドライブは可能か?~玉龍雪山ゴルフクラブ

先日、雲南省麗江の玉龍雪山ゴルフクラブでプレーした。ゴルフをしない人にとっては「そんな僻地にまで行ってゴルフかよ!」と突っ込みたくなるような物好きな行為かもしれない。しかしこのコースは「世界一」の冠を二つも有しているのである。「世界一」という言葉に惹かれるのは地球に住むものの常。ゴルファーなら「世界一」のコースでプレーができるのなら、どんな僻地へでもバックに14本のクラブを詰めて赴くのだ(と思う)。

711ヤードの5番ホールのティーショット。
ちょっと長すぎないか??

一つめの「世界一」は、世界で一番長いコースであるということ。本コースは海抜3000メートルのところに作られており、気圧が低いのでボールがよく飛ぶ。どのくらい余計に飛ぶのか。各ホール高低があり、かつえらく調子が悪かったので正確とはいえないが、どうも10~15%くらい飛距離が伸びるようだ。このため各ホールは長めであり、コース全長はフルバックから8548ヤードもある。5番ロングホールは実に711ヤードである。まあ、飛距離のアップが10~15%あるにしても711ヤードは長すぎるようにも思うが、5番ホールはティークラウンドからグリーンまでずっと打ち下ろしで、かつグリーンの手前花道がグリーンに向かって傾斜になっており、サードショットはゴロゴロと転がしていってもいいので3つで届かないこともない。

二つめの「世界一」は、世界で一番海抜が高いティーグラウンド。15番ミドルホールのティーグラウンドは海抜3160メートルだそうだ。ちなみにこのミドルホールは492ヤードあるが、かなりの打ち下ろしで例えばドライバーで260ヤード打つ人なら330ヤードくらい飛距離が出る。ティーショットを曲げさえしなければ2オンは難しくない。

18番グリーンとクラブハウス。
このグリーンが無茶苦茶速い。
各ホールは長いだけではなく、バンカーの配置やグリーンの形状など、戦略的にできており面白い。長いからこそ、ドッグレッグホールなどでホールに特徴をつけられるのかもしれない。腕に自身のある人は是非14番ホールをフルバックティから打ってみていただきたい。ホワイトティから150ヤードも後ろに置かれたフルバックティからは、ティーショットは林の隙間を抜けていかなくてはならない。かといってスプーンやアイアンで正確に打つ、というわけにもいかない。フラットでありながら492ヤードもあるのでティーショットで相当距離を稼いでおかなくてはならない。17番のショートも同様にフルバックティからはボールを林の切れ目の小さい空間を通さなければならない。ちなみに距離は263ヤードもある(小生は腕に自身がないにも関わらず無謀にもチャレンジしたところ、いずれも林に打ち込みダブルボギーを叩いてしまった)。

気候が芝に合うのだろう。芝のコンディションは、グリーン・フェアウェイ・ラフともにきわめていい。氷のような速いグリーンやボールにからむようなラフも楽しみたい。

一瞬顔を見せてくれた玉龍雪山の頂上
本コースは標高5596メートルの玉龍雪山の麓にあり、天気が良ければ万年雪を頂く美しい山頂を臨みながらのプレーとなる。景色もすばらしく、コンディションもよく、コースも面白い。高山病で苦しんでさえいなければかなり楽しいラウンドである(ちなみに小生は、軽い高山病で頭がちょっとくらくらしていたためだろう、フロントナインはひどいダフリがあったりシャンクがあったりとさんざんだった。距離が10%伸びても、スコアも10%増えたような感じ)。ラウンドはカートに乗って行うので、呼吸がちょっと苦しくてもなんとかなる。キャディも付く。なおキャディといえば、グリーン上でボールを置くとき、ボール上の印刷をラインに合わせて置いてくれるのだが、それがひどく慎重で時間がかかるのにはいささか閉口した。ボールの印刷がどこを向いていようと全く気にしない者にとっては「ありがた迷惑」。4人でプレーしている場合など、このキャディの親切がスロープレーの原因になっているに違いない。

麗江の町からは車で20分ほどかかる。通常玉龍雪山入山の際には途中のゲートで入山費(40元)が必要となるが、ティータイムを事前に予約をしゴルフ場から証明書を発行してもらっておけば入山費は免除される。ただしその場合でも麗江の都市保存費(40元)は支払う必要がある。

(2005年9月記・2007年8月一部加筆修正)

DATA

玉龍雪山高尓夫倶楽部
玉龍雪山ゴルフクラブ
JADE DRAGON SNOW MOUNTAIN GOLF CLUB


住所:雲南省麗江玉龍雪山甘梅子
電話:クラブハウス(0888)5131888、予約(0888)5163666
FAX:(0888)5131582
URL:http://www.ljxsgolf.com
コースデザイン:Neil Haworth
レンタルクラブ:120元 レンタルシューズ:30元
練習場あり
料金及び予約はこちら



[編酋長’EYE INDEX] [中国ゴルフ][トラベル][北京][天津][上海][広州][深セン][香港


Copyright(C) since 1998 Shanghai Explorer