TOP連載/ 3兄妹の上海幼稚園留学記

     


第9回  上海 のトイレ事情

  

 もうすぐ3歳のお誕生日を迎えるかっちゃんは只今トイレトレーニング中です。

中国の子供たちはたいていの子が、生まれてからずっとオムツをせずに、股割れズボンをはかされています。冬などはお尻丸出しで、股割れズボンを5枚も6枚も重ね履きさせられています。風邪を引かないようにと厚着させられているのでしょうが、私から見ると股が開いていてはきっとスースーして寒いだろうにと思ってしまいます。最近の若いお母さんたちの中には、股割れズボンは文明的じゃないと言う人もいますが、まだまだこのやり方は中国の主流で、伝統的な子育ての方法です。そのためか、まだ歩けない子でもちゃんとおしっこができるようになるのです。よって日本のようにお母さんが子供のトイレトレーニングで悩み、苦労するということはありません。日本でオムツはずしは、3歳になる前にタイミングを見てとか幼稚園に入るまでになどが目安ですが、ここ中国では、かっちゃんのような大きな子(まだ2歳ですが・・・)が外出先でオムツ替えをしていると周りの人がみんな不思議そうに私たちのことを覗くのです。きっと2歳の子がオムツをしているなんて考えられないのでしょう。確かにスーパーのオムツ売り場には日本でお馴染みのパンパースやマミーポコなどのメーカーのものは売っていますが、みな脇をテープで止めるタイプのもの。パンツタイプの物を探すのは一苦労です。唯一近所のローカルスーパーで手に入るのがパンパースのパンツタイプ(22枚入り50元ぐらい)。「おはよう」「おやすみなさい」など、なぜか日本語が書いてありますが、これも需要が少ないせいか品切れ状態のままで、今では少し遠くまで行かないと手に入らなくなってしまいました。それも近所でこのパンツタイプを購入しているのは私だけのようです。

 

  

 

 子供と外出する時、一番心配なのはトイレのことです。さらに我が家は3人です。3人がかわるがわるトイレ!と言うのですから本当に苦労します。その上、上海ではファストフード店、レストラン、駅、スーパー、公園等トイレは一応あるものの必ずと言っていいほど何箇所かが故障していたり、汚すぎて使えなかったりと、満員の上にさらに人が何人も並んで順番を待っているのです。並んでいると言うより早い者勝ちです。慣れない私は並んでも並んでも順番が回ってこないということを何度も経験しました。大人は我慢できますが、子供はそうはいきません。おしっこ!といったらすぐにトイレに行かないと間に合いません。トイレはあっても洋式の便座は必ずといっていいほど汚れていて座れないので、私は仕方なく毎回子供を抱えて用を足させています。驚いたことによくスーパーのゴミ箱にさせていたり、買い物中にビニール袋を取り出しそこにさせていたり、汽車や地下鉄の中でさせてしまっている親も度々見かけますが、これは昔からの習慣というか、このトイレ事情の悪さからかすれば仕方がないのかもしれません。

 ドアがない溝式のトイレは汽車の駅や上海の郊外の施設などで未だに健在ですが、15年前私が始めて上海旅行に来たときからすればだいぶよくなっています。初めて中国に来て、初めて入った豫園のトイレは未だに忘れられません。今では中国のトイレをみてもめったに驚かなくなった私ですが、これを見たとたん今すぐに日本に帰ると泣きそうになったことが懐かしいです。最近上海の地下鉄の駅やホーム、街中でよく目にするのは、自動式のトイレです。これは1元硬貨を入れるとドアが開きトイレが使用できるというものです。さらに2階建ての公衆トイレなどもあります。たまにトイレの中にソファーや化粧ルームのようなのもがあるときもあります。しかし少しこぎれいな公衆トイレはお金がかかります。入り口に座っている係員に使用料(1回3角〜1元)を払い硬いごわごわの紙をもらってトイレに入ります。私からすればこんな汚いトイレにお金まで払って入るのは何か解せませんが中国にいる限りあきらめるしかありません。幼稚園のトイレも当初はしゃがむタイプでしたが、今は改造され子供用のかわいい洋式便座が並んでいます。しかしトイレの仕切りはなく、ゆうくんえっちゃんが言うには、お友達同士仲良くおしゃべりしながらトイレをするということです。えっちゃんは家に帰ってくると「今日はAちゃんと一緒にウンチしたよ。Bくんもうんちしてたよ」などと必ず報告してくれます。

 日本では学校でウンチすることは恥ずかしいこと、と思っている子供が多いと新聞で読んだことがありますが、この中国式オープントイレではそういった悩みはなさそうです。


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