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第12回  【最終回】 再見!上海

 

 

 パパと離れて暮らす、1年の上海幼稚園留学計画。この幼稚園留学も当初の予定を無事終えて私と3兄妹はもうすぐ帰国です。1年前の写真と比べると3兄妹とも全然表情が違っています。毎日子供達と一緒にいる私には気がつかないこともありますが、久しぶりに子供たちに会ったパパは1年の留学ですっかりたくましくなった3兄妹の成長ぶりに目を見張りました。

そして、この1年間は私もゆうくんえっちゃんかっちゃんもたくさんの貴重な経験をすることができました。さらにこの留学は様々なハプニングの連続でもありました。突然の引越しに始まって、春節前にスリに遭ってカード類が全部入ったお財布をすられてしまいホームシックに陥ったこと、買い物の時に知らずに偽50元札を受け取ってしまったり、写真を撮っていたらいきなり後ろから殴られたり、マンションの突然の停電で、闇の中をろうそくを灯しながら4人で晩御飯を食べたこともありました。上海に来てすぐに3兄妹とも熱を出してしまったり、かっちゃんの指が膨れていてあまりにも痛がるので、おっちょこちょいの私は知らないうちに骨折してしまったのかと思いこれは大変!と近所に住むお友達に頼んで一緒に急診で病院に駆け込み、ただの虫さされだったにもかかわらず高価な薬を買わされたこともありました。

 

 

 当初は上海の地理もわからないので、タクシーで10元でいける距離を50元もとられたことがありますが、騙されたこととは知らず笑顔で50元払ったことを今悔やんでいます。地下鉄で並ばない人や人を押しのけて我先にと車両に乗り込んでくる人に「“文明と共に、愛される上海人になろう。文明乗車。降りる人優先”と書いてあるじゃありませんか、きちんと並んでください!」といってはよく腹を立てたり、スーパーの店員のあまりにもひどい態度に何度か喧嘩もしました。一連の上海での反日デモのときはいろいろなことを考えさせられました。本当に不安な思いもしましたが、ゆうくんえっちゃんのクラスのお母さん方、近所の方はじめ多くの中国人のお友達から心配していただき「マンション内は安全だから心配しないでね。」「1人で不安だったら私の家に泊まってもいいよ。」などなどいくつもの暖かい声をかけていただきどれほど不安が解消されたことか知れません。そのとき近所の仲良しの美容師さんに買い物に付き合ってもらったときは店の人から「あんた、何人?」と聞かれるたびに答えを渋っていた私に代わって彼女が「この人は韓国人だよ」と答えてくれたのも私を心配してくれたんだなあと嬉しかったです。

  幼稚園留学の後半はゆうくんえっちゃんのクラスのPTA役員に選ばれ幼稚園行事のいろいろなお手伝いをさせてもらったことも楽しい思い出です。留学最後の夏にクラスのお友達に思いもよらず普陀山旅行に誘っていただき3兄妹と共にそれはそれは楽しい船の旅をすることもできました。がんばっている子供達に答えようと私もできる限りのことは積極的に何でもしました。多くの方々の支えがあってこの留学は本当に充実した素晴らしい留学になりました。何と言ってもこの留学の最も貴重なお土産は多くの方々との出会いだと思っています。春先マンションの公園内に植樹をする機会がありここ上海で暮らした証を残したいと3兄妹もそれぞれ「ゆうくんの樹」「えっちゃんの樹」「かっちゃんの樹」を植えました。今でもその樹が気になって度々見にいきますが、少しずつ葉っぱをつけたくましく確実に成長している様子を3兄妹に重ね5年、10年、20年後・・・には強く根を張り立派に大きく育っているだろうその3本の樹のごとく、ゆうくんえっちゃんかっちゃんも大地にしっかりと根を張り、今後も強くたくましく育っていって欲しいものです。そして、この3兄妹の樹が成長する様子を見に、良き想い出がいっぱいの地、上海を度々訪れることができればいいなあと思っています。私の夢はさらに広がります。10数年前に訪れ、私の人生観を変えたといっても過言ではない神秘の地チベットや世界に誇る中国文化の宝敦煌、西域シルクロード、どこまでも果てしなく続く大草原内モンゴルなどなど、将来3兄妹が大きくなったら家族そろってのんびりと汽車に揺られ中国の各地を旅し、上海とは違った中国もみせてあげたいなあと私の夢は広がります。

1年間お世話になった皆さま、本当にありがとうございました。再見!上海。

 


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