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第47回 ドラマ 「愛情公寓」 ■

 

シチュエーションドラマといえば、この連載でもご紹介した「武林外伝」が中国全土で大ヒットしたのだが、こちらもなかなか秀逸な作品。但し若者主体のコメディで、アメリカで大ヒットし、日本でも人気を博した「フレンズ」を思い出させるものなので、中国の主要ドラマファン層である中高年には若干受けなかったかもしれない。

 しかし「武林外伝」同様、こういったコメディは肩が凝らず楽しく見られる。アメリカンジョークと違い、笑いもすんなり入ってくると感じられるのは筆者だけではないだろう。

 ストーリーは「愛情公寓」と呼ばれるマンションで「室友」(ルームメイト)として暮す男女7人が繰り広げる笑いあり、笑いあり(涙はほとんどない)のドラマ。
 若い男女が登場するということで、しつこいくらいの内輪のラブストーリーが展開されると思いきや、まあ内輪の恋愛話は多少はあるものの、メインはあくまで普段の生活に転がっているエピソードが中心。1話完結なのでストーリーが複雑すぎないのもいい。
 プロデューサーが日本びいきなのか、どういうわけか、日本人(という役)や日本の話題がたびたび登場し、こちらとしては親しみやすい。特に主演の中に「関谷」という漫画家の日本人がおり(演じているのは日本人ではない)、中国語勉強中、という身の上で連発する「おおぼけ」はかなり笑える。
 また「ちょうどヨーロッパは金融危機だし、アイスランドに土地を買っちゃおう」などと時代を風刺したようなジョークも気が利いている。
 登場人物たちはおしゃれなマンションに住み、そこそこの職業につき、日々の出来事を楽しむ。大学で教鞭をとる姉御肌、その弟でIT企業に勤めるまじめ青年、彼が片思いしている大企業社長令嬢の家出娘、「花花公子」(プレイボーイ)だがしょっちゅう金に困っている詐欺師、売れないDJ、そして日本人漫画家と、彼を応援するちょっとおばかな女の子。それぞれが個性的に役どころを演じ、楽しいドラマに仕上がっている。

 金に困った詐欺師が「今度は腎臓を売ってやる~!」と叫んだり、日本人漫画家の関谷君が覚えたての四字熟語を間違ったシチュエーションで連発したりと、中国ならではのジョークが筆者は個人的に気に入っている。

  主演:趙霽 金世佳 王伝君 陳赫 婁芸瀟 孫芸州 李金銘 

 

 

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(玉乃わいん 2011年9月記)





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