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第41回 湖北省小さな町の日本語教師
平成20年度4次隊 湖北省丹江口市 ユン陽師範高等専科学校 日本語教師 
清岡奈帆子(島根県出身)


小さな町の日本語教師

 はじめまして。

 2009年4月から湖北省にあるユン陽師範高等専科学校(※1)で日本語教師として活動しています。
 みかん畑や湖のある、小さな町丹江口市に来て、10ヶ月が経ちました。
 省都武漢からは北西に約400キロのところに位置します。
 北京までは直線距離で1300キロほどですが、地元の人の話によると、ここから北京市へ「水道水」を提供しているそうです。とても自然豊な町です。

 さて、私は最近、学校の「日本語コーナー(日本語角)」に顔を出し始めました。
 学生の同好会のようなもので、2週間に1回、2、3時間の集まりがあります。
 有志の日本語専攻2年生が中心になって、いろいろな学部の1年生に日本語を教えたりしています。

日本の歌
 ある日、2年生に頼まれ私が日本の歌を紹介することになりました。
 曲は2年生と決めました。当日、私が教室に行くと、2年生が黒板に歌詞を書いています。
 自分たちで調べたようです。それを1年生が一生懸命写しています。
 私は歌詞のプリントを用意していたのですが、プリントは使わずに学生たちと歌を歌いました。

 日本語や日本に興味のある学生を見ると、ついあれやこれやと手伝いたくなってしまいます。 しかし、ここは学生たちのサークルです。

素直な学生
 濁音を教える学生が、「ば、び、ぶ、べ、ぼ、正しいですか?」と私に発音を確認しにきました。
 質問を受けて、ひらがなも覚束ない1年生に「好きです。」や「愛しています。」という言葉を教えている学生もいます。
 2年生がDVDを見せた後に「おもしろかった?」と聞くと、1年生から「あんまり‥」と厳しい(素直な?)反応が返ってきたこともありました。
 それでも、「緊張します。」などと言いつつ、2年生は先生役にまんざらでもなさそうです。

 授業以外で日本語を使う機会の殆どない学生にとって、勉強したことを教える機会があるのはとてもいいことだと思います。
 そういった様子を眺めつつ、彼らの自主性を尊重しながらいいアシストが出来ればいいなぁと思いました。

「日本」を伝えたい
 その他に、学生と話していると、「日本の女の子はどうして冬でもミニスカートをはいているの?」といった質問をされることもあります。「どうしてだろう?」、「そもそも本当にそうだろうか?」、質問にすぐに答えられないことも少なくありません。
 それでも、TVや映画からの情報がほとんどの彼らに、「とある日本人、私の場合」を伝えられたらいいと考えをめぐらせます。それは私にとっても発見のある、興味深いことです。 今ではミニスカートの質問に一応の解説ができますよ!

※1 高校を卒業した学生が通う三年制の学校。日本の高等専門学校・短期大学に相当する。

提供: JICA
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