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佘山(シャーシャン)にゴルフ場ができるということを知ったのは2003年の秋。「エクスプロア上海・蘇州便利帳」の取材のため天馬のゴルフ場に向かう途中で建設予定の看板を見かけ、佘山のふもとにあった事務所を訪れてみた。 応対してくれた会員権セールスの女性は「いかにこのゴルフ場がすばらしいか」ということを滔々と語ってくれたが、私は話半分で聞いていた。ローカル資本による建設というから(上海の投資企業と湖州のデベロッパーの合弁)、あまりいい水準は期待できないという先入観をもったのである。そもそもゴルフ場開発に対する政府の規制でオープンできるかどうかも定かではない。
18ホール、7143ヤード(2010年現在7192ヤード)はの本コースの設計は、ハワイのマウナ・ラニなど世界で70のコースを手がけた「Nelson & Haworthゴルフデザイン」。上海の他のコースと比べた最大の特徴は起伏が多いこと。結構大変だったに違いない造成により、打ち下ろしのホール、砲台グリーンなどが作られ、フェアウェイも相当のアンデュレーションが作られている。平坦なコースに慣れた上海のゴルファーには新鮮でうれしい限りだ。例えば3番ミドルホールはフルバックティーからでも362ヤード、フロントからは306ヤードにしか過ぎないが、セカンドショットの地点からはグリーンの面が見えない砲台グリーンとなっている。短ければグリーンを捉えてもボールは坂を下ってくるし、大きすぎれば奥に転げ落ちOBになる(というか・・・OBだった・・・ )。8番ホールの打ち下ろしのティーショットは高低差12メートルだそうだ。
10月中旬のオープンで、それから1ヶ月しか経っていなかったためだろうか、フェアウェイの芝の付き方はまだ十分とはいえなかったが、グリーンはかなりいい状態だった(フェアウェイ・ラフ・ティーグランドはバヒアグラス。一方グリーンは暑さに弱いベント)。グリーン上もアンデュレーションがかなりきついので、各ホールともにパットには相当に神経を使わなければならない。
本ゴルフ場は「会員制の厳格な運用」が運営方針の柱となっているそうだ。ゴルフ場のウェブサイトも、18世紀のロンドンのティーハウスや租界時代の「上海虹橋ゴルフクラブ」など例を挙げて「会員制」についての解説を長々と行っている。他の上海周辺のゴルフ場ではビジタープレーまたは会員非同伴のゲストプレーを多数受け入れ、会員でも週末には予約がとれないというようなことがよくあるが、ここでは会員同伴でない限りはプレーを認めないとのこと。プレーフィーは、2004年中は週末700元、平日585元だが、来年からはそれを2倍にする予定だそうで、周辺ゴルフ場に比べてかなり高いので、会員以外はなかなか行きにくいゴルフ場となるだろう。各ゴルフ場ともに年度会員権の制度を導入しており、これがフルメンバーシップの価格上昇の大きな妨げとなっているが、本ゴルフ場では年度会員権の販売は行わないという。驚いたのは会員には1か月あたりで100米ドルもの年会費負担があるそうだ。もう少しで他のゴルフ場の年度会員権をも買えそうな価格だが、これによりゴルフ場の資金繰りを豊かにし、高いサービス水準を保っていくという考えとのこと。なお、会員権はオープン前はUSD50,000だが、オープン後USD60,000弱となっている。
各ホールは「別墅」で囲まれている。シャンハイリンクス ゴルフ&カントリークラブ、トムソンゴルフクラブ、昆山太陽倶楽部、天馬郷村倶楽部などがやはりコース内に住宅を有しているが、他と違うのはその値段。3階建ての一戸建てで、日本円で3~4億ほどとのこと。いくらなんでも高すぎるとは思うが、上海は、それでも売れるほどの「不動産バブル」の状態にある。
クラブハウスに関しては、まあ日本人好みとは言えないかもしれない。内部は石造りで温かみがなく、風呂は広いが湯はぬるい。その他情報を列挙しておくと、ラウンドは、乗用カートをプレーヤーが運転し、キャディが後ろに立って乗るスタイル。最近オープンするコースはどこもこの形式である。プレー進行管理が結構厳しくなされており、前の組との間が空くとすぐにマーシャルが飛んでくる。10番ホールのすぐ横に広い練習場がある。原則として芝から打つことはできない。会員以外は有料。 名物ホール:8番603ヤードロングホール
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