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第9回 上海眼鏡博物館

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キャラクターの博士のメガネと6月6日のオープンは関係ありか?
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中国は学生の近視率が60%に上る近視大国。発病率では世界第2位、人口では世界で最も近視患者が多い国だ。同時にメガネの生産と消費においてもその量は世界で1、2位を争う。ちなみに2004年の中国におけるメガネ産業の総生産額は160億元を超える。
2006年6月6日、そのメガネをテーマにした博物館が新たに上海にオープンした。目の愛護を呼びかけると同時にメガネ産業の発揚を目的とした博物館ということで、何か矛盾したものを感じなくもないが、細かいことはあまり気にしないようにしよう。
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宝山社区コミュニティーセンター全景
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明珠線の宝山路駅で下車後、上海の下町を散歩しながら博物館を目指す。細い路地を抜けると、忽然と近代的なビルが現れた。この建物は宝山社区のコミュニティーセンター。メガネ博物館はこのセンターの中にある。
博物館は2階と3階で、総面積は2000平米と広い。まずは2階から見学しよう。
2階は主に目とメガネについての学習コーナーとなっている。目が見える仕組みや解剖模型、人の目と動物の目の違い、目の病気、矯正の仕組みなどについて解説がある。また最新の技術で作られたメガネレンズの紹介やレンズの強度を試す実験コーナーもある。
 2階博物館入り口
 (左)目の仕組み (右)目の模型を使って解説
さすがにオープンしたばかりとあって、コンピューターやバーチャルゲームなどがふんだんに取り入れられ、子どもの興味を引く仕掛けがたくさんだ。
 (左)バーチャルゲーム (右)コンピューターブース
3階はメガネの歴史や国内外のコレクションの展示だ。
メガネはいつどこで誰が発明したのか詳しいことは分かっていないが、中国には紀元前2000年より前の伝説時代にすでに水晶や透明な鉱物を利用したレンズを使って皇帝が星を観察していたという記録があり、戦国時代には孟子が光や凹面鏡、凸面鏡などについての論述を「孟子」の中に残している。また紀元前3世紀ごろにはレンズが火をおこすための道具として用いられていたようで、メガネの前段階としてレンズが早くから用いられていたことが分かる。
そのレンズがメガネとして最初に用いられたのは、13世紀後半のイタリア・ベニスではないかと言われているが、そのことに関してはこんな逸話がある。マルコポーロが中国を旅し、元朝に仕えていた時、宮廷の中でメガネをかけている人を見、それを故郷のベニスに伝えたのではないかという話だ。
16世紀になると、これまでの老眼用の単眼レンズに代わり、現代のものの原型となる両眼レンズのメガネが登場する。鼻の上に乗せたり、耳にかけたりと使い勝手を考慮し改良が加えられていった。
3階には他にもいろいろな素材で作られたメガネや古いコレクション、国内外の珍しいメガネがたくさん展示してある。
 (左)べっ甲のメガネ (右)いろいろなレンズ
今回取材に訪れたときは見学者は筆者一人だけだったので、いちいちカギを開けてもらったり、電気をつけてもらったり、見学中係員がピッタリくっついていたりと、何かと落ち着かなかった。せっかくの立派な博物館なので、もっとたくさんの人が利用したらいいのにと思ったが、テーマがテーマだけにこの閑散ぶりも仕方がないといったところか。上海の博物館はほぼ見尽くしたという方には是非どうぞ。
 (左)館内には点字案内も (右)廊下に飾られたケ小平の言葉
 入場チケットもメガネっぽい
2006年7月 大山ゆき
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上海眼鏡博物館
住所:上海市閘北区宝昌路533号
TEL:(021)5169-6918
開館時間:毎週火・水・金・土曜
9:00〜11:00、14:00〜16:00
交通:地下鉄1号線中山北路から徒歩15分。または明珠線宝山路から徒歩15分
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